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スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックスSTEEL BALL RUN(1~24)/荒木 飛呂彦

B



やはりネタ切れなのか能力が妙に複雑だったり用途が限定的すぎて作中の方法以外に使い道がなさそうだったりと微妙なものが多い。私はスタンドを工夫して使うところにジョジョシリーズの魅力を感じていたが、7部では序盤の鉄球でわずかにその楽しみ方ができたのみ。
また山場である大統領戦がわかりづらいうえ、D4Cが攻撃向けスタンドとは言いがたいため盛り上がりに欠ける。

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天然女子高物語 (1) (まんがタイムKRコミックス)天然女子高物語(1~3)/門井 亜矢

C




絵はかわいいもののギャグははずしてばかり。
1巻のようなオムニバスならよかったのによりにもよって一番微妙な3人の話をメインに据えてしまった。
あと、少しネットスラングを使うぐらいならいいのだが、タラちゃんがデスノート(3巻P29)のような特定のサイトを見ていないと理解できないネタまで使ってしまうのはどうかと思う。
もう1つ、「賑やかなことに文句言えるなんて幸せ」(1巻P59)って言わんとすることはわかるが、風邪で寝込んでいる相手にそれはやはりズレているだろう。

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School Rumble(1) (講談社コミックス)School Rumble(1~22)/小林 尽

D



やたらと人物を増やしてお茶を濁すことに終始し天満と烏丸の出番が激減した後のフィナーレにはなんの感慨もない。
物語の焦点であった人間関係を宙ぶらりんのままに終わらせたのもマイナス要素。
ところどころ光る話もあるのにそれらの余韻は読了時ほとんど残っていない。
そして残念なのはこういった体制に入る前の初期ですらあまりおもしろくないこと。

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ドルリイ・レーン最後の事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ドルリイ・レーン最後の事件/エラリイ・クイーン(宇野 利泰)

D




謎解きはおもしろいものの物語はいまひとつというのが私の悲劇シリーズに対する一貫した評価だが、本作はシリーズ中もっとも謎解きでない部分の比率が大きい。
推理ではなく調査によって解決する謎もあり、長きに渡って退屈を味わうことになる。
また、シリーズ通しての見せ場であるラストシーンだが、それまでに怪しい雰囲気を出しているのもあり最初のヒントで読める。そのためこちらはわかっているのにグダグダと大仰なやりとりにつきあわされる。

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野獣死すべし (角川文庫 緑 362-24)野獣死すべし/大藪 春彦

B




主人公の冷酷非道がぞんぶんに表現されており、その描写の徹底は読み手が引くほど強烈。
しかし、悪人が勝つばかりの物語に不快感はなく、一種の爽快さすら感じさせる。直接的な描写によるスピード感とそれが単調にならない文章力、そしてダークヒーローの趣を持った主人公の魅力によるものだろう。
ただ、表題作と復習編の2話とも楽しみどころがほぼ同じなのでやや飽きやすいか。
あと、銃に関する固有名詞が多いので人によっては理解しづらい。

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Battle CinderElla (カドカワコミックスAエース)バトルシンデレラ/さなづら ひろゆき

D




わかりづらい。
バケモノが現れてそれと戦える能力者がいてというよくある話がずいぶんと理解しづらくなっている。設定を詳しく説明する間もなく終わっただけでなく、ネーミング等全体的なセンスの悪さもあるだろう。
物語も不完全燃焼で、主人公など存在意義を疑問視したいほどなにもしていない。
打ち切りなのだろうが、続いていたところでおもしろくなったかは微妙。

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魔法使いのたまごたち(1) (シリウスKC)魔法使いのたまごたち(1~3)/石川 マサキ/雑破 業

C




少女達はなかなかに良いキャラをしており、青春物としてありがちながらもそれなりに楽しませてくれる。
が、ファンタジーとしてはからっきしで授業内容は裁縫に野草採りと魔法女学園らしい部分がほとんどないまま終わってしまった。
物語としても非常にわかりやすい打ち切りエンドで、大急ぎで風呂敷をたたんでそれなりの結末を迎える。
明かされる真相はけっこうおもしろかったし、ユーナが加わった後の話も見てみたかったのだが…月刊誌でこのペースは少しのんびりしすぎた。

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よいこの黙示録(1) (イブニングKC)よいこの黙示録(1~2)/青山 景

C




小学校のクラスに宗教という目新しい題材と『魔王』の犬養を思い起こさせる伊勢崎のカリスマでクラスの面々だけでなく読者をも心酔させてくれる。
だが、2巻から彼らの活躍が大幅に減り、物語が失速。
また、理由はどうあれ未完であるであるというのは物語として致命的な欠点である。資料のおかげである程度補完できるのが救いだが。

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ジパング(1)ジパング(1~43)/かわぐち かいじ

C




膨大な資料をしっかりといかしており、艦隊による本格的な砲撃戦はこの作品ならでは。
人物同士のかけひきもサスペンスフルで互いに裏をかきあおう戦略的に動いている。
タイムスリップ物で変な方向に走らず直球でここまでよく練ってくれた。
が、あまりにも色々と描きすぎて主要な2人の物語が結果的に薄味となってしまっており、また連載長期化による中だるみも回避できていない。
力作ではあるが、それがおもしろさにつなげられていない。

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Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Zの悲劇/エラリイ・クイーン(宇野 利泰)

C





ペイシェンス登場は完全に失敗。
知識をひけらかし他人を値踏みする彼女は鼻につく探偵のお手本のような存在で、おまけに一人称になった本書の視点人物なのでレーンの引用癖が地の文にまで入り込んだようにうっとうしい。
また、事件を解決するのは結局レーンで、物語として彼女を出す意味がわからなかった(新保博久の解説で1つの説が示されてはいるが)。

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夢のカルテ (角川文庫)夢のカルテ/高野 和明/阪上 仁志

C




私が高野さんの作品の好きなところは必ず予想外な展開を見せてくれる巧みな話運びと取材量をうかがわせる濃厚な社会的要素にあるが、本作はそのどちらを楽しむにも至らなかった。
ストーリーは平凡で予定調和の感が否めず、カウンセラーの仕事についても主人公の能力のせいで十分に描かれているとは言いがたい。
売りの両方をなくした本作にこれまでの熱中性や満足感は当然なく、ファンの視点から離れても凡作と言わざるを得ない。
ミステリーとしてもラブストーリーとしても中途半端。

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三丁目の夕日映画化特別編 (ビッグコミックススペシャル)三丁目の夕日 映画化特別編/西岸 良平

C





話自体は非常にベタな内容なのだが、デフォルメされた独特の絵もあって妙に感情移入させられる。
また、テレビの話(『テレビがわが家にやってきた』)で顕著なように昭和のノスタルジーを感じさせる意図もあるようだが、残念ながらあの時代を体験していない私にはそれが成功しているのかはわからない。
見た目の取っつきづらささえクリアすれば、やや地味なものの心温まるストーリーが万人受けする作品。

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このねこばなし (アフタヌーンKC)このねこばなし/篠崎 司/平井 清

A




よくある日常物かと思ったら突然のファンタジックな展開に驚愕。道路に大量の足跡をつけていく謎の生物や建物の壁を盗む地底人といった子供らしい自由な発想がすばらしい。
日常から非日常へのちょっとした小旅行を魅力的に見せてくれるかわいらしい絵柄も○。
これだけなら中の上だったのだが、最後でもう一押し、やや強引ながらも盛り上げてくれた。
最終話の時系列がわかりにくいのと値段の高さは少々ネックか。ずっと巻き戻っていっていきなり現代+急展開じゃね。

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Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Yの悲劇/エラリイ・クイーン(宇野 利泰)

C





真犯人に衝撃のポイントを置いているようだが、残念ながら現代ではさして珍しい犯人とは言えない。私が犯人を知っている状態で読んだのを差し引いてもあまり意外には思えなかった。
また、犯人の身体的特徴を割り出す部分がしつこく、推理部分も前作(『Xの悲劇』)より見劣りする。
小説としても2作目となるとレーンに関する描写にぜい肉の感が否めず。

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ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)ぼくのミステリな日常/若竹 七海

C





これがあるからミステリーはやめられない。
そんなもの知るかよと言いたくなるような知識を基にした推理の連続に辟易していたら最後の最後でやってくれた。それ自体のおもしろさは飛び抜けているわけではなく、試み自体も新しくはないのだが、思いがけない不意打ちは実に楽しませてくれた。
が、終盤の展開についても上記したような欠点は健在で、またオチがついたからといって短編自体がおもしろくなるわけでもない。
気合十分な力作ながらも完成度的には荒削りで良くも悪くもデビュー作らしい一冊。

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ギャラリーフェイク (1) (ビッグコミックス)ギャラリーフェイク(1~32)/細野 不二彦

C



話の出来不出来が大きい。芸術をテーマにした話はウンチクと作者の主張がおもしろいのだが、人物模様を中心にした話は全体的にイマイチ。特に藤田が裏社会に関わっているゆえのサスペンス物はかなり安っぽく感じた。
リザもとりあえず出したけど使い道がないので退場させましたというのがみえみえで、1話完結の長期連載とはいえもう少し全体を通したストーリーにも力を入れて欲しかった。

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ダンジョンズ&ドラゴンズ (KCデラックス)ダンジョンズ&ドラゴンズ/坂田 靖子 <文庫>

B



RPGのような良い意味でデタラメなファンタジーを構築しており、ペンギンの給仕やどうみてガイガーカウンターな魔法アイテムといった魅力的な世界観が心休まるデフォルメされた絵柄で展開されている。そんな世界をアリスと観光するのが楽しく、ストーリーも肩の力を抜いて見られつつオチがしっかりしていていい。
ただ、1話完結型にしてもラストがあっけなく続きがあると聞いても疑わないほど。変に恋愛に走られるよりはよかったが。
あと、そこそこのゲーマーなつもりだったが、あとがきで触れられているようなゲームネタはさっぱりわからなかった。

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ハッピーエンドにさよならを (角川文庫) ハッピーエンドにさよならを/歌野 晶午

C




明かされた真相が更なる悲惨につながる『おねえちゃん』『サクラチル』は良かったが、他は今一歩。
ぼくらの』や『銭ゲバ』のように素人の想像を超えた内容がアンハッピー物の魅力だと思う。そういった意味でこの作品はまだまだといったところ。転落が平凡である。
『天国の兄に一筆啓上』などもはやただのミステリーと違いが出せていない。また、タイトルへの期待を無視して単なるミステリー短編集と読んでもものたりない。

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モダンタイムス(上) (講談社文庫)モダンタイムス(上・下)/伊坂 幸太郎

C




やたらと高いリーダビリティだけは評価するが、おもしろいかどうかは微妙。
文章はおもしろおかしく書こうとして滑っている素人日記のようで、ストーリーも前置きの部分がグダグダと続く。中盤以降はそれなりにおもしろく、作者が伝えようとしたテーマも興味深くはあるが前座が残念だった。
週刊連載という形式だったためか章の終わりと次の章の始めで内容が被り気味なのもうっとうしかった。
おもしろくはないけど、ページを繰る手は早い不思議な一冊。

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ヒッカツ! 1 (電撃コミックス)ヒツカツ!(1~3)/矢上 裕

B




非常に惜しい。
大故障時代という舞台設定に回復打撃という題材はとてもおもしろく、毎回変わる同人区でマンネリを防ぎつつギャグとオチで楽しませてくれた。
が、終盤で一気に適当な内容になり物語としても作品テーマとしても納得いかない形になってしまった。生きるために絶対的にテクノロジーの必要な人だっているだろうに。
あと3巻P93の「地球を支配~」というセリフと敵のたくらみの内容が一致していない気がするのだが。

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非公開
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読書・映画・ゲーム
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S
稀に見る傑作。

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おもしろい。

B
まあまあ。

C
標準ランク。人によってはB。

D
微妙。

E
読むのが苦痛なレベル。

F
つまらないを越えた何か。

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