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本当は怖い日本の童謡 (ちゃおコミックス)本当は怖い日本の童謡/今井 康絵

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歌に隠された秘密を探る話や物語全体のモチーフになっていたりと様々な方法で童謡を扱った怪談を読ませてくれる。
『暗闇からの使者』は相手が出てくるところから始めれば逃亡やらなんやらにもっとページ数を割けたのでは。少々物足りなかった。
また作者は童謡に対してかなり好き勝手な解釈をしている(と思われる)ので童謡に強い思い入れがある人は注意が必要だが、子供向けのホラーマンガとしてハードルはクリアしている。

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ゴージャスアイリン (ジャンプスーパーコミックス)ゴージャス☆アイリン/荒木 飛呂彦

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読者の盲点を突くサプライズが多く、『武装ポーカー』はそれがよく決まっていた。
表題作は2話目に新しい要素が見られず短編集として蛇足な印象。
『魔少年ビーティー』は一昔前のマンガ的表現が人を選びそう。一々入る手品解説もテンポを悪くする。また素人意見だが手品というのは手品師の腕前による部分が大きく、トリック自体はたいしたことない場合が少なくない。
『バージニアによろしく』は上記した特長の弊害が出た作品でオチがすぐ読める

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アウターゾーン 第1巻 (ジャンプコミックス)アウターゾーン(1~15)/光原 伸

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初期はまあまあだったのだが、ネタのストックを使い果たしたと宣言した辺りから物語の質がかなり落ちる。
特に奇妙な同居人物のテンプレートをなぞるだけのマジック・ドールと終盤に増えるミザリィが悪役をこらしめる話はまるでおもしろくない。ストーリーよりキャラが前面に出てしまっており、それでいて読者を引き込むほどの魅力を持つ彼らでもない。
月間連載ならまた違った結果―作者の望んだ見事な脚本の物語―になれたかもしれない一冊。

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RAY 1 (チャンピオンREDコミックス) RAY ―レイ―(1~7・+)/吉富 昭仁

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文の方向が主人公にしか向いていないため物語の主体であるはずの患者の心情があまり描かれず、また一切進展がなくても毎話のように本筋に触れようとするのがうっとうしい。患者を治す話がつまらないというのは痛い。
やたらと入るセクシーシーンや明らかに不要なブラックジャックの存在は人気取りのためのあざとさを露骨に感じる。
終盤、本筋に入ってからのサスペンスやロマンスは良かったのだが。

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響子と父さん (リュウコミックス)題響子と父さん/石黒 正数

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お父さんが非常にいいキャラをしている。薄型テレビを額縁と勘違いしたりと笑わせつつもどこか親しみを感じさせてくれるのは、マンガ的に誇張されてはいるものの基調となっているのがおっさん臭さだからだろう。
しかし、物語の魅力の大部分を占めているせいか人物の顔見せである第1話が一番面白く、それ以降やや失速感があるのは残念。
また『ネムルバカ』という本の外伝のような位置の作品だからか終わり方が中途半端。

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Xの悲劇 ハヤカワ・ミステリ文庫Xの悲劇/エラリイ・クイーン(宇野 利泰)

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ロジックの連続から真相を導き出す様はドミノ倒しのような鮮やかさ。明らかになっていく解答自体はたいしたことないのだが、推理という行為自体を楽しませてくれる。
しかし、そこまでの過程は長く退屈。推理の手がかりを隠すためにここまで長くなっているのかと思うと作品の弊害と言えるかもしれないが。ドルリィ・レーンはそれなりに魅力的だが、小説1冊それだけで持たせられるものではない。
あと、解説(新保 博久)はよく書けていた。

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倒錯のロンド (講談社文庫)倒錯のロンド/折原 一

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叙述物であるとわかっていても見破らせないのはさすが。
しかし、その予想外というのは読者の想像を超えているのではなく短に事件を込み入らせているだけでカタルシスは弱め。
また本作はご都合主義の感が強く、精神病だからで大部分の不都合を処理したのはいただけなかった。
サスペンス性のある途中経過はおもしろかっただけに残念。
あと解説(結城 信孝)、叙述トリックがあると書いてネタバレにならないのは折原さんだけだ。

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国語入試問題必勝法 (講談社文庫)国語入試問題必勝法/清水 義範

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題名を見た時のファーストインパクトを超えるようなものは本文にはない。
実験小説 ぬ』のような遊び心を期待していたのだが、でたらめな猿蟹合戦考察に架空の料理のレシピにとちょっと変わった短編集といったところ。
表題作の国語問題というのは既に日本語ですらないとでも言いたげな内容は良かったが、これなら『ブロンガンチョのルノワール風マルケロ酒煮』と同じように解説形式にした方が参考書のようで味があった気がする。ラストの手紙は読者からのお便りということにして。

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黒い家 (角川ホラー文庫)黒い家/貴志 祐介

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終盤の敵との対決が怖くないというのはホラー映画などによくあることだが、本作もその法則から逃れるには至らず主人公の自宅襲撃あたりから恐怖心が急速にしぼんでしまう。主人公が追いつめられていく描写に夢が何度も出てくるのもワンパターンに感じた。
菰田重徳が入院する辺りは鳥肌物なのだが、その部分で急上昇するだけで作品全体として怖いとはあまり感じなかった。
ラストの男が菰田より荒木(パジャマ男)や角藤(三善のかませ犬)に近い存在に見えるのも×。

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幕張サボテンキャンパス(1) (竹書房漫画文庫 SC 1) 幕張サボテンキャンパス/みずしな 孝之 <文庫>

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キャラ的なネタ(そのキャラだからこそ成立する)とストーリー的なネタが程よいバランスで描かれている。
しかし、バレンタインといった季節ネタは仕方ないにせよ明日香の部屋の片付けなど同じような話を繰り返しすぎ。
また終盤で入るようになる感動形の話や最終巻を丸々使った本編と無関係のコラムマンガはつまらないわけではないのだが、読者が本書に求めるものとのずれを感じる。
あと、5巻P233の「3巻P36参照」が文庫の巻数ページ数に直っておらず意味不明。

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こわい童謡 (バーズコミックススペシャル)こわい童謡/此元 和津也/福谷 修

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とりあえず人を狂わせておけばいいや、とりあえず人を死なせておけばいいやという安易な気持ちで作られたのがひしひしと伝わってくる。
恐怖シーンは似たようなものばかりで、童謡というモチーフも効果的に使えているとは言いがたい。
ラストの真相もガッカリオチの一言に尽きる。
クエスチョンマークやエクスクラメーションマークをおく寒い演出に変顔と表現して差しつかえない狂った時の表情と作画も微妙。

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バトルガール (リュウコミックス)バトルガール/伊藤 明弘/芹沢 大助

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文ひたすらドンパチが繰り広げられるだけ。
主人公のアクションはかっこいいとは言えず、キャラとしても魅力に乏しい。主人公がそうなのだからいわんや他のキャラをやで、冷めた視点で物語を追いかけることになる。
最後の主人公が泣く場面などいったい何が彼女をたかぶらせたのかと完全に置いてきぼりを食らってしまった。
退屈こそしなかったが読後の満足度は低め。ポップコーンムービーならぬポップコーンコミックにしても今一歩足りてないかな。

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禁じられた恐怖夜話 (ちゃおホラーコミックス)禁じられた恐怖夜話/かがり 淳子/北村 有香/久世 みずき/牧原  若菜/栖川 マキ/清水 真澄/河村 じゅん

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文『闇に棲む影』は短い中でB級パニックホラーをきっちり作ってくれた。
『ふしぎ岳キノコ一家』はいろいろ惜しい作品。最終の場面は一家がキノコっぽくない見た目の方が良かったし、胞子の怖さというのは不可視で防げないところにあるのだからキノコを食べるという限定はいらなかったと思う。
『せみの泣き声』は完全にページ数に足を引っ張られている。さすがにこの話を10ページでやるには無理があり、すさまじいまでの急展開。

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北斗の拳 (1) (ジャンプ・コミックス) 北斗の拳(1~27)/原 哲夫/武論尊




ハードボイルドな魅力にあふれるキャラ達の生きざまをしっかり表現できており、暴力描写が彼らの肉体的強さを実感させてくれる。敵の外道さも良く描けており、勝利のカタルシスは強め。
が、内容がワンパターンで、素手のせいか戦いも絵面にほとんど変化が感じられない。5冊も読めばお腹いっぱいで半分いく頃にはまだ終わらないのかという気分にさせられた。
終盤の蛇足を絵に描いたようなエピソードもマイナス要素。

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11人いる! (小学館文庫)11人いる!/萩尾 望都 <文庫>

C

 
 
 
ミステリーファンの琴線に触れる設定だが、あくまでもSF作品であり高度なオチは期待できない。
やや物足りない感はあるがきれいにまとまっている。ただ、11人というのは多すぎたのか見せ場のない人物も。
続の方はつまらなくはないものの、わざわざ続編としてやるような話とも思えず蛇足の感が強い。
あと、解説(中島らも)が作品についてほとんど語っていない。エッセイ書きたきゃ自分の本でやれ

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学校を出よう!〈2〉I‐My‐Me (電撃文庫)学校を出よう!2 I-My-Me/谷川 流/蒼魚 真青

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神の視点になったことで情景描写と心理描写と笑えないジョークがごった煮になった前作のような読みづらさはない。
SFとミステリーの融合した題材も良く、真相も難解になりすぎず適度な驚きをもったライトノベルにちょうど良いもの。
ただ、前作とのリンクのさせ方がかなり見苦しく、そこまでしたわりに必要な描写にも見えない。
あとミーが引きこもってしまうくだりは完全にいらなかったと思う。

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プラトニックチェーン〈01〉プラトニックチェーン01/渡辺 浩弐 <単行本>

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ゲーム・キッズシリーズと違い元ネタに縛られなくなったため創作の幅が広がっている(元々かなりのアレンジを加えて作品にしていたため、そう変わらないという見方もあるだろうが)。
また同じ人物が何度も出てくることで感情移入もしやすくなり、『彼氏ラインナップ』と『彼女の記憶力』のような併せ技も楽しめる。
ただ、この作者はよほど気に入っているのかもしれないが、毎度のフォントをいじったページはいらない。ましてや今回は作中のセリフの羅列である。

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RAINBOW(1) (ヤングサンデーコミックス)RAINBOW ニ舎六房の七人(1~22)/柿崎 正澄/安部 譲二

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少年院の壮絶な環境+終戦直後の悲惨な時代の描写とそんな中で戦う主人公たちのたくましさはすばらしかった。
が、2部以降はただの昭和を舞台にしたチンピラ漫画という印象が強い。特に戦意のない相撲崩れに喧嘩を売る場面は幻滅ものだった。
展開がワンパターンぎみなのも×。
主人公達の成長を存分に見せてくれ、つまらなくはないのだが、やはり1部の完成度には勝てないか。

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口裂け女―Comic from the movie (単行本コミックス)口裂け女 Comic from the movie/高村 しづ/横田 直幸/白石 晃士

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絵ははっきり断言できる下手さで、人物の顔形すら崩れている場面も散見される。
ストーリーもホラーよりサスペンス寄りでまったく怖くなく、かといってハラハラドキドキ的な楽しさもない。
口裂け女という題材もまったく生かされておらず“私、綺麗?”という決まり文句を省略して不意討ちで襲い掛かってくる姿はもはやただの不審者でしかない。
あと、地震が起きるまで口裂け女がおとなしくしていた理由はなんだったんだ?

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学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫) 学校を出よう! Escape from The School/谷川 流/蒼魚 真青

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ウケを狙ってやっているのであろうかけ合いもまどろっこしい言い回しもことごとく滑っている。
ミステリーの解決編のような爽快感などなく強引さを感じる解説の後に提示されたため、終盤の山場も陳腐な設問にしか思えなかった。
途中で舞台が学校の外に出るのだが、結局人物がウダウダとしゃべるだけで物語的な広がりがほとんどなかったのも残念。
退屈な話を冗長な文体で書いた作品。おもしろいとは言えず。

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