趣味で書いているレビューをネットに転載
妄想銀行/星 新一
『宇宙の英雄』のような、設定があってそれにオチがつく話(『ボッコちゃん』でよくあったパターン)ではなく、展開された話自体がオチる感じの話が多い。
最小限の描写しかされない本作では登場人物への感情移入がしづらくそういった系統のオチではおもしろさを感じづらいうえ、ダラダラと長いだけの感じる部分も。
また、人物の誰かが失敗して…というパターンが多いようにも感じ、表題作など出だしはよかったのだがオチが残念すぎる。
C
『宇宙の英雄』のような、設定があってそれにオチがつく話(『ボッコちゃん』でよくあったパターン)ではなく、展開された話自体がオチる感じの話が多い。
最小限の描写しかされない本作では登場人物への感情移入がしづらくそういった系統のオチではおもしろさを感じづらいうえ、ダラダラと長いだけの感じる部分も。
また、人物の誰かが失敗して…というパターンが多いようにも感じ、表題作など出だしはよかったのだがオチが残念すぎる。
C
良い意味でも悪い意味でも『氷菓』の米澤再来といった感じ。
キャラ立てはよくできているのだが、推理部分がパワー不足。
小鳩の嫌らしさ、表面的とはいえ小佐内さんのかわいらしさはこれから続くシリーズを支えるのに十分な魅力があると思う。だが、推理部分は謎自体の魅力も論理のおもしろみも解答の説得力も結末の意外性もたりない感じ。
唯一『おいしいココアの作り方』だけはそれらをクリアしていた。
B
語りの妙か物語自体の魅力か、主人公に感情移入させるのがうまい。
ただ、『都市伝説セピア』は恐怖という万人に共通の感情であったのに対し、本作のノスタルジーは読み手の経験に依存するため楽しむのに若干のハードルを感じてしまう。たとえ平成生まれであっても失われた昭和の風景に哀愁を感じはするだろうがやはり不十分であろう。
大阪の下町という舞台設定がさらに読者層を狭めてしまっている。
解説(重松 清)の解釈は都合が良すぎでは。
C
謎の奇怪さが期待を煽るが結末はやや拍子抜け。
巨人とか起きた現象を誇張しすぎだと思う。死体歩行の謎も簡単に当てられた。
社会派の部分は動機に社会問題がほとんど関係なく、また冤罪・戦争の傷跡という片方だけで1冊書けるようなテーマを扱ったわりに問題への踏み込みは浅い。 話創りに使いやすかった社会問題をつまみ食いしたという印象にしかならず。
トリックまで問題追究に使った『13階段』を見習って欲しいところ。
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S
稀に見る傑作。
A
おもしろい。
B
まあまあ。
C
標準ランク。人によってはB。
D
微妙。
E
読むのが苦痛なレベル。
F
つまらないを越えた何か。
×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。
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