C
劣化カイジ(『賭博黙示録カイジ』)という印象しか受けなかった。
麻雀雑誌だからそれの必要性については何も言わないにしても、示談交渉という題材がまったく生きていない。というかほとんど関係ない。
麻雀のルールはあまり知らないが、あくまでも勝負師物としてそれなりに楽しめた。近藤のキャラづけはよくできていると思う。
あと、鼻水と涙ダラダラの絵は少し好みがわかれるか。
C
絵が丁寧。
色使い(黒の濃淡)のせいか最近の漫画のような澄んだ空気感はないが、団地の傷み具合など描き込みが細かい。
そういった作風が、目に見えない力によるちょっとした変化を描く超能力という題材とマッチしている。
ストーリーは超能力者同士のガチンコバトル。善悪の戦いというより、子供のけんかだが。
しかし、こうして昔の作品を見ると『ジョジョの奇妙な冒険』の超能力可視化がいかに画期的なアイディアだったかわかる。やはりなにをしているのかわかりづらい。
C
『死刑囚042』でも書いたが(あらためて読み返すと言いたい放題だな…)、イマイチのめり込めない。不定期連載になって1話にボリュームが出てから多少マシになったものの、やはり最終回まで盛り上がらなかった。
キャラクター達の軽さとえぐい内容もミスマッチで、中和のつもりかもしれないがどっちつかずなってしまった感じ。
ギャグのせいか、主人公達どうせ死なないだろというのが常に頭にあり、サスペンスとしての緊張感がないのも痛い。
あと、この作者“いう”と“ゆう”をナチュラルにまちがえてないか? まじめな人物までゆうなのは違和感あり。
D
クールに見せようとしているけど、子供が格好つけているようにしか見えない(あるいはそれが狙いか)。
わかりづらいアクションシーン、薄めのストーリーと全体的に今一つ。
血糊を水切りで拭い去る場面や「ハナシ…コジらす気、かな?」の迫力は一般人との違いを出せていたと思うし、狙撃を避けるために奇異な目で見られたり殺した標的の友人と話すのは『ダブルクロス』 のりプレイ(例:『覚悟の扉』)に近い楽しさがあった。
部分的に良い所はあるのだが、1冊トータルで見るとこのランク。
稀に見る傑作。
A
おもしろい。
B
まあまあ。
C
標準ランク。人によってはB。
D
微妙。
E
読むのが苦痛なレベル。
F
つまらないを越えた何か。
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エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。