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ヨイコノミライ 1 完全版 (IKKI COMICS)ヨイコノミライ 完全版(1~4)/きづき あきら

C

 

 

 最初は“痛い”止まりだったメンバーの負の面が、青木によってどんどん醜さを露呈させられていくのが圧巻。

 彼女の語りが利根川を想起させるせいか『賭博黙示録カイジ』に近いものを感じていたが、ある感想で部員の面々を“持たざる者”と表現しているのを見て納得。

だが、あちらが成功の要因をどこまでも努力としていたのに対し、このマンガのそれは部外者(瞬は明らかに他の部員とは異なる存在として描かれている)に手を差し伸べてもらえたか否かでしかない。それがこの話の残酷な所。

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一撃殺虫!!ホイホイさん (Dengeki comics EX)一撃殺虫!! ホイホイさん/田中 久仁彦

C

 

 

 キモいけどかわいい事をキモカワイイというが、こちらはかわいいようで気持ち悪い。 一見愛らしいホイホイさんだが、無表情で虫を殺し続けるその姿は結構不気味。

それとは対照的に感情豊かな登場人物達が織り成す物語はなんともほほえましい。

ただ、『貧乏姉妹物語』でも似たような事を書いたが、やはり1話に使うページ数が少ないと話しの内容も濃くできない(本作は基本1話1P)。おまけに1巻完結なので、(がんばってはいるが)その点さらに弱い。

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ONE OUTS 1 (ヤングジャンプコミックス)ONE OUTS(1~20)/甲斐谷 忍

B

 

 “野球で騙し合い? バッターとピッチャーで球種を読み合うのか?”という素人の想像を遥かに超えたハイレベルな頭脳戦を繰り広げてくれる。

 『賭博黙示録カイジ』のようにトリックで決着をつけるのではなく、きっかけを作り相手が泥沼にはまるのを眺めるようなやり口はまさに心理戦。

ただ、それが楽しめるのは4~10巻の間だけ。それ以前は長すぎるプロローグといった感じで、11巻からは騙し合いですらなくなってしまう。

あと、丁寧すぎる伏線で先読みできてしまう部分がちらほら。

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最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス)最終兵器彼女(1~7)/高橋 しん

C

 

 

 心理描写が非常に多いが“なんでそうなるの?”と感じてしまう場面が多く(私の読み込み不足だろうが)イマイチ入り込めなかった。

 私と理由は違えど、明かされない戦争の謎で物語に集中できなかった読者は少なくない気がする。

 映画『クローバーフィールド』のように、大事件が起きているのにルーペで一部に焦点を当てる手法で2人の恋をクローズアップしたものの、同時に読者にとって気になる別要素を作り出してしまったのだと思う。

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総理を殺せ 1 (ヤングサンデーコミックス)総理を殺せ(1~2)/阿萬 和俊/森高 夕次

C

 

 これはもう設定勝ち。

 タイムリミットまでに若き日の総理を殺そうとする主人公と、本当に自分がそんな未来を歩むのかと疑いながら逃げる剣崎。

どちらが悪というわけではないため先読みのできないサスペンス。そこにSF要素が良い味付けになっている。こんな状況を作っておもしろくならないはずがない。

絵も、追跡や格闘をきっちり描いてくれ、物語の緊張感に拍車をかける。

ただ、ラストのどんでん返しは少しキレが弱かったか。

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俊平1/50 (タツミコミックス)俊平1/50 /山本 貴嗣/柳田 理科雄

D

 

 

 設定はかなりありきたりだが、展開が斬新。

 普通のマンガではありえない理由で、窮地に陥ったり、逆にやすやすと困難を乗り越えたりと予想がつかずおもしろい。

難点はどう見ても打ち切りなラスト。サバイバルというのは生き残るまでを描くもの(たとえ、生き残った先に別の困難があっても一つのシチュエーションは生存し区切りをつけている)なのだから、そういう意味では落第点を与えても良い作品(アリとの戦いはシチュエーションとしてカウントするには弱い)。

あと、最終回であそこまで読者を煽るのには悪意すら疑ってしまう。

ちなみにカバーが妙にエロイが本編にそういうシーンはほとんどない。

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賭博黙示録カイジ 弱肉強食編 アンコール刊行! (プラチナコミックス)賭博黙示録カイジ(1~6)/福本 伸行 <再読:単行本→コンビニ版>

B

 

 弱肉強食編・権謀術数編・高層綱渡り編・人間競馬編・常勝皇帝編・逆襲奴隷編を読了。

 語りがうまく、絶望的状況での騙し合いに自然と引き込まれてしまう。

また、再読して気づいたが、まったくとまではいかないものの、おもしろさが色あせていない。主人公が勝つとわかりきっていても楽しめるバトル物のように、このマンガがトリックだけでなく"勝負"として魅せるものだからだろう。

ただ、やはり鉄骨渡りパートの失速感は否めない。頭脳戦でないのもさることながら、作中でカイジが言っているように奪い合いでないのが痛い。

あと、初期の利根川を見るに、絵は独特というより汚め。

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DAWN~冷たい手 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)DAWN 冷たい手(1~6)/上田 信舟

C

 

 

 『Variante ヴァリアンテ』の男版といったところ。

あちらが、心理描写に重点を置いていたのに対して、事件との戦いをメインにしている。また、こちらは適度にラブコメ的な日常の風景が挟まれ、読者を和ませてくれる。

ただ、終盤のあれやこれやは意外というより唐突に感じられた。

あと、最終巻で街の惨状がまったく描かれなかったのは残念。事件をスケールダウンさせてしまっているし、『ぼくらの』のキリエではないがやはり違和感を覚えた。

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ぼくらの 1 (IKKI COMICS)ぼくらの(1~11)/鬼頭 莫宏

A

 

 

 物語として完成度が非常に高い。

ぬるさを廃し、徹底して残酷な事実を連続する悲劇。その手の込みように脱帽させられる。

 また、予想だにしない意外な展開を、新しい要素をあまり加えず、それまでのパーツを駆使して行っているのも好印象。

エンジンがかかるまで若干時間がかかる(5巻までくらい)のと、終わり方があっさりとしているのが難か。

11巻初回限定版の小冊子は良い意味でくだらない。映画のNG集よろしく、読後の後味を良くしてくれる。他のマンガでよくある、カバー裏のおまけのような感じ。

あと、アニメ版のオープニングがなかなか良い雰囲気なので機会があればぜひ。

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6番目の世界 (Beam comix)6番目の世界/福島 聡

D

 

 一般受けしそうにないマンガであり、『まだ旅立ってもいないのに』でも書いたように私はこういった作品を理解できない一般人である。

 上記作品に比べると話自体のアクはそう強くない。わからない部分はあるものの、1つの話として意味は通っている。

絵は毎話テイストが変わるのだが、つかみとなる1話目が少々変わった絵でとっつきづらい。正直、最後まであのノリが続いたらEランクも検討していた。

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マンホール 1 (ヤングガンガンコミックス) マンホール(1~3)/筒井 哲也

C

 

 

 B級映画をそのままマンガにした感じ。

 落ち着いた大人向けのドラマともとれるが、やはりもう少し盛り上げて欲しかったところ(感染者の意図がわかる場面は良かった)。心理描写がなく淡々とストーリーが進み、絵もスッキリしているので淡白な印象を受ける。

読みやすく全体的に良くできているが、なにかオリジナリティーが欲しかったか。 

 気色悪い場面が多いのも人を選びそう。そこまでドギツイわけではないが、2巻P64は白黒で良かったと思わされた。

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コダマの谷 王立大学騒乱劇 (ビームコミックス)コダマの谷 王立大学騒乱劇/入江 亜季

D

 

 

 『フクちゃん旅また旅』は起承転結がはっきりしていて読みやすい。どこか絵本的なストーリーも〇。

 一方、本編とも言える『コダマの谷』は非常に厳しい。

 内容自体は悪くないのだろうが、描き方が読みづらい。

多くを語らないのがスタイルだとしても最低限の説明すら果たしていないように思える。

特に酷いのが吹き出しの配置。P47、4コマ目のロッシのセリフなど、左から右下へ進むのか右から左上へ進むのか。どちらにせよ自然な視線の移動とは異なっている。

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ヒミズ 1ヒミズ(1~4)/古谷 実

C

 

 ダメ人間を描いたマンガだが、『僕の小規模な失敗』のような笑えるものではなく正真正銘のダメ野郎が何人も出てくる。

 自分の身体の一部に話しかける事で、ダメなのは別物であるこの部分であり自分自身ではないとごまかすあたり(3巻P144)良く描けていると思う。

 エンタメとしても読めるが、メッセージ的なものが込められているのを明らかに感じさせるので『ドラゴンヘッド』に近いものを感じた。何が言いたいのか私にはさっぱり読み取れないが。

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ヴァリアンテ (01) (角川コミックスドラゴンJr.)Variante ヴァリアンテ(1~4)/杉基 イクラ

C

 

 異形によって放り込まれたあまりにも過酷な世界。恋しいはずの日常すら彼女にとって真に居心地の良い場所だったのか…。

 寄り道せず最後まで突っ走り、4巻フルに使っての読みごたえある作品に仕上がっている。

 衝撃的(≠意外な)できごとの連続に引き込まれ、丁寧かつ徹底した描写で重厚なストーリーを堪能させてくれる。 久々に1巻読了時にパワーを感じた作品だった。

ただ、重いストーリーに加え少々グロテスクな内容は人を選ぶかも知れない。

最終巻も少し駆け足ぎみだったか。

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まだ旅立ってもいないのにまだ旅立ってもいないのに/福満 しげゆき

D

 

 

 かなり人を選ぶ作品であり、私はこの手の作品に選ばれないタイプの人間だった。

 マンガを読んで“この描写はアレのメタファーだな”などと色々読み取れるような人なら楽しめるだろうが、私にそういう能力はない。

 とはいえ、きちんとした読解をせずとも楽しめる話も入ってはいる。お金が欲しい女子学生の『モウカル・ハナシ』はなるほどとうなった。

逆に『フカンゼン少年』『まだ旅立ってもいないのに』は完全に意味不明。

 つまらなかったとまでは言わない(というか、私が理解できないだけなので言えない)が、楽しめたわけでもないのでこのランク。

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ASSASSINS (BLADE COMICS)ASSASSINS/さとがね しょう

C

 

 

 デスゲームにありがちな“人を殺したくない。しかし、やらなければ自分が…”という葛藤を、主人公を殺し屋にする事で排除し、さらに参加者の戦力底上げにもなっている。

 が、素材は良くても調理法がまずかったか。

 終始盛り上がることなく終わってしまった。

 最後の説明不足も読者の想像に任せたというより、単にページが足りなかった感じ。

 あと、サハラの一人称が「私」「あたし」とコロコロ変わったり、時間が存在しないはずなのにサハラがトイレに行きたくなったり(P88)と妙な粗が目立つ。

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僕の小規模な失敗僕の小規模な失敗/福満 しげゆき

C

 

 

 自伝(ノンフィクション)と聞いて驚く程のダメっぷり。

永沢君』的な楽しさと、『孤独のグルメ』のような日常性がミックスした作品。

 特にギャグやオチはないのだが、主人公がウジウジウダウダする姿につい引き込まれてしまう。

主人公の冴えないツラは良いものの絵にかなりクセがあるのと、実話だから仕方とはいえ物語として完全に尻切れトンボなのが難か。

 個人的に哀愁を感じたのが、第1話の高校教師が休憩室で休んでいる場面。老いた身体でパワフルなクソガキ共に接すれば疲れるわな。

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TATTOO HEARTS 1 (ジャンプコミックス)TATOO HEARTS(1~2)/加治佐 修

D

 

 昔、読んだ読みきりがおもしろくて買ったのだが…。

 能力の設定を出すのが遅い。エンジンかかるまでが長すぎ。

 また、未熟者は命を削られるという設定が消え、タトゥーに触れなくても効く能力がさらに味をなくしている。

 読みきりでおもしろかった要素をことごとく削って読者がついてくるわけがない。

あと、読みきり時の「普段は役に立たない」(2巻P188)能力にバカ力を付け加えたのは、序盤のヒーロー的活躍のためか? だとしたら、粋じゃないなぁ…。

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ガレリオのモザイク 1   IDコミックスガレリオのモザイク(1~3)/清野 桂也

D

 

 

 “ガリレオのモザイク”ではなく“ガレリオのモザイク”である。

話が頭に入らなすぎてビックリした。

 描き分けができていない人物。パソコンや車と現代的なものが登場する一方、建物を抜けるといきなりジャングルが広がるよくわからない世界観。そんな状態で描かれる説明不足なストーリー。

打ち切りなのか終わり方もかなり微妙。

3巻という短さと一応水準には達している絵の綺麗さで、読むのが苦痛という最悪の事態だけは避けている。

常時半目のM‐2が結構かわいい以外褒める所が思いつかなかった。

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日本フーリガン日本フーリガン(1~2)/大石 普人

C

 

 

 ストーリーが良質。

題材のおもしろさと適度にひねった展開、そして気持ちのいいラストと最初から最後まで読ませてくれる。

 絵は若干崩れているように感じられる部分もあるが、個性として見られるレベル。

 ただ、最後のエピソードは打ち切り感あふれる駆け足。予定通りに終わらせてこれなら、それはそれで問題あり。

 あと、メンバーに特殊能力を持たせたり色々とやってはいるものの、内容としてはヤンキーマンガとあまり変わらない感触。舞台が池袋だからそう感じるだけかもしれないが。

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