『学校で聞いた怖い話』はバンプレスト(現バンダイナムコゲームス)より発売された『学校であった怖い話S』を元にした二次創作小説です。
『学校であった怖い話R』様に触発され書き上げました。
あちらと比べると非常につたない作品ではありますが、最後までお付き合いいただけた事に感謝します。
さて、本作は“学怖の世界に新しい怪談を加える”というテーマで執筆しました。学校であった怖い話に登場はするけれど何も語られる事のない場所。そこに新たなエピソードを加えようというのがコンセプトです。
食堂の小ビン…初めは粉の正体が人骨というオチでしたが、こっちの方がおもしろいんじゃないかと思って変更しました。食堂は細田3話目『絶対トイレに行かない男』や風間2話目『ひとり七不思議』で登場します。
旧校舎の殺人階段…最初は新校舎の話だったのですが、さすがにそれだと犠牲者が増えすぎるという事で旧校舎に変更しました。旧校舎の階段は新堂1話目『霊界へ続く旧校舎の鏡』と福沢4話目『旧校舎の十三階段』で登場します。
綺麗好きな澄田さん…霊感があるせいか幽霊関係の話ばかりする細田に、サイコな話を語らせようと書き始めました。トイレの個室に上からバケツの水を流すいじめ、その水が灯油だったら…という発想からここまで話が膨れ上がりました。ちなみに犯人云々は書いてる途中に思いついたネタで、正解は考えてありません。各話の最初の字を拾って読むと犯人がわかる、とかも考えましたが実行せず。体育館脇のトイレは細田5話目『動物霊の棲む体育館脇のトイレ』で登場します。女子トイレは虫ルートで少し出るだけですが。
中庭のヌシ…最後、帰ろうとする坂上達の背後で異様に大きな水の音が…というオチも考えたのですが、話のテンポを良くするためここで区切りました。中庭の池は細田5話目で登場します。
調理実習室の鬼…他の材料が足りないから小鬼は何も食べられず、せっかく取った肉も腐らせてしまうという裏設定もとい没ネタがあります。小鬼が何匹もいるようにしたり、上記没ネタのために食材がなくなる話を入れようとしたり、ネズミ捕りのネズミがいなくなる(小鬼の仕業)など、色々試行錯誤させられましたが、着地点だけは最初から狙ったとおりにできた作品です。調理実習室は福沢1話目『同級生・早苗の奇怪な行動』にチラッと出てきます。
写真部のカメラ…最初に思いついた話でもあり、一番の自信作でもあります。新聞部室のカメラはSFC版の背景に登場します。ちなみに、本作のテーマを思いついたのもこの時です。たまたまSFC版の画面を見る機会があり、“じゃあ、ゲームに登場するけど怪談の語られない場所を扱っていこう”と思いつきました。
百話語…なんで倉田が坂上の末路を知っているのか、という部分については学怖のお約束と言う事で一つ。ちょっと冗長すぎるかな、という印象がありますが、最終話という事でドーンといきました。図書室は新堂6話目『最後の審判』で登場します。これを考えた後、2chレトロゲー版の百物語を見まして…あちらのできの良さに惚れ惚れさせられました。私も結構頑張ったんですがね…。
最後に、お読みいただきました皆様に改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
ああ、そうそう。
私は7話語りましたのであと93話、皆さんでちゃんとお願いしますね。
では…。
稀に見る傑作。
A
おもしろい。
B
まあまあ。
C
標準ランク。人によってはB。
D
微妙。
E
読むのが苦痛なレベル。
F
つまらないを越えた何か。
×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。