趣味で書いているレビューをネットに転載
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『ペトロフ事件』に次ぐ鬼貫シリーズ第二弾…と思って読んだのだが、改めて調べなおしてみるとそうとも言えない様子。やたらとペンネームを変えて作品を発表したせいで情報が錯綜しているようだ。勘弁してよ…。
とりあえず、本書単体で読んでも、上記の作品と合わせて読んでも問題はない。
舞台が日本になって前作(?)より格段に読みやすくなっている。また、自然と眼に入る位置に注釈を置く等の配慮をしてくれた創元社にも感謝。
内容は“これぞミステリー”と言ったところで、次々と出てくる新事実・仮説を使って小説全体で謎を解いていく。
それが退屈でないのは、無駄な要素がかなり削られているのと少しずつではあるが着実に解決に向かっているのがわかるからだろう。
ただ、真相自体はスッキリとした部類に入るのだが、小出しにされる推理が話をややこしくしている感あり。せめて最後で図でも用いてくれれば違ったかもしれない。
ちょっと人を選ぶ作品か。
ちなみに、出版されるたびにかなり手が入れられた作品のようで、本によってかなり内容が異なるご様子。私のレビューはあくまでも創元社文庫版のものとして読んでいただきたい。
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稀に見る傑作。
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おもしろい。
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まあまあ。
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標準ランク。人によってはB。
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微妙。
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読むのが苦痛なレベル。
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つまらないを越えた何か。
×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。
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