忍者ブログ
趣味で書いているレビューをネットに転載
[15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

方舟は冬の国へ (光文社文庫)方舟は冬の国へ/西澤 保彦

 

C

 

 文章が下手なわけでもなく、減点するほど不快な部分や矛盾があるわけでもなく、単純に話そのものがつまらない。

推理物として読めば、真相は当てようがないしバラされても微妙なでき。

普通の小説として読んでも、下手に謎を推理するからテンポが悪く、ただ別荘で過ごすだけの内容はおもしろ味の欠片もない。

偽家族や超常現象という状況のせいで、牧歌的な雰囲気もない。

拍手[0回]

PR

I LOVE YOU (祥伝社文庫)I LOVE YOU/伊坂 幸太郎/石田 衣良/市川 拓司/中田 永一/中村 航/本田 孝好

 

C

 『透明ポーラベア』…伊坂節炸裂。奇妙な姉がおもしろい。ただ、恋愛物としては…?

 『魔法のボタン』…「ファンタ・オレンジほど~」と独特な文章。

『卒業写真』…おもしろいけど、わかりづらさの方が印象に残った。

『百瀬、こっちを向いて』…展開がおもしろく、終盤の一捻りも良い。これがベスト。

『突き抜けろ』…これまた恋愛小説と呼ぶのか…。青春物として読んでもイマイチ。

『Sidewalk Talk』…希望を感じさせるラストは良かった。が、別れようとするのもやり直そうとするもの“そんな理由で?”と感じてしまう。恋愛ってそんなものなのかな?

拍手[0回]

妖幽戯画 幽玄漫画怪異譚 (竹書房文庫)妖幽劇画 おどろ怪異譚/うえやま 洋介犬/西浦 和也

 

C

 悪趣味な不気味さという方向性はどちらも共通。

マンガの方はきちんとオチるショートショートになっており、わずか1ページでゾッとさせてくれる。

文章の方は気味が悪くはあるが、怖くはないか。実話なので、創作で好き放題やれるマンガに比べると分が悪い。

 また、狂気も扱ってバリエーションを出しているうえやまさんに対して、怪奇オンリーの西浦さんは『会議室』『猫が啼く』と似たようなネタまで出る始末。

あと、第三章の4コママンガ余白大きすぎないか? 詰めれば1ページに2作入っただろう。

なお、本書のみ特例として小説・コミック両方に目次を付ける。

拍手[0回]

覚悟の扉―ダブルクロス・リプレイ・アライブ (富士見ドラゴン・ブック)覚悟の扉/矢野 俊作

 

C

 

TRPG『ダブルクロス』のリプレイ、アライブシリーズ第一弾。

時々プレーヤーが素に戻ったり「一同」の発言を記述する事によって、単なる物語ではなくセッションの再現であるリプレイとしての姿勢を出している。

用語解説がまとめられているのではなく、その場その場で説明されているのもうれしい。書かれている場所はページの端で固定しているので、後から探しやすいのも良い。

ところでPC3のハンドアウトからすると銀目の鴉は死んだのか? あのボスに負けるとは思えないのだが…。

拍手[0回]

アルシャードガイア リプレイ 神の贈り物 (ファミ通文庫)神の贈り物/稲葉 義明

 

C

 

 TRPG『アルシャードガイア』の高レベルリプレイ。

特技を使いまくった派手な戦闘が楽しめる。反面、解説がついているとは言え、ルールに暗い人間にはついて行きづらいという欠点も。

あと、“古代兵器のロボットって片言で喋るポンコツなのか?”とか“巨大なロボットがどう日常風景にとけ込むんだ?”と疑問に思っていた私には、フランベルジュはなかなか参考になった。

拍手[0回]

念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)念力密室!/西澤 保彦

 

D

 

実況中死』 に次ぐ、神麻シリーズ第三弾。

『念力密室!』…神麻さんと保科の出会うくだりが、まぁまぁ笑える。

『死体はベランダに遭難する』…一話目の犯人がわかりやすかったぶん、楽しめた。

『鍵の抜ける道』…やられた。行きで使えなくて、戻ってきた時には使えるという発想はなかった。

『乳児の告発』…犯人がわかりやすい。余談だが、P269「とーっても頼もしい」やら三話目の泣き落としに対する慌てようやらで能解警部のイメージがだいぶ変わった。

 『鍵の戻る道』…聡子を混ぜるためだけに書いた印象。事件解決がやっつけな感じ。

『念力密室F』…私が短編を一作ずつレビュー(ブログ転載前にこれを書いた時点で)するのは“雑誌に単体で載る=それのみで一つの作品として読める”と判断しての事だが、これは書下ろしだし内容的にも評価見送りが妥当だろう。

拍手[0回]

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫)クリス・クロス 混沌の魔王/高畑 京一郎

 

C

 

クラインの壺』にかなり近い設定だが、話そのものは大きく違う。

クラインの壺がハイテク技術を取り巻く人々のやり取りを扱っているのに対し、本作では仮想世界内の冒険を描いている。

そのため終盤重視のSFミステリーだったクラインの壺に比べて、アクションシーンが多く全体がムラなく楽しめる。

難点は、ページ数ゆえかあっさり終わった感があり、やや物足りない所。

拍手[0回]

百鬼夜翔 空から奴がやってきた―シェアード・ワールド・ノベルズ (角川スニーカー文庫)百鬼夜翔 空から奴がやってきた シェアード・ワールド・ノベルズ/川人 忠明/北沢 慶/友野 詳

 

C

 『空から奴がやってきた』…後の話のために必要なのはわかるが、話が飛びすぎ。いきなり米軍がどうのと言われてもね。

『魂の求める場所』…SF(ファンタジー?)と思っていたらスッカリやられた。まさかミステリーとは。

『光の檻より来たれ』…2話目で警戒するようになりさすがに読める。かなり個人的な事だが、裸体の絵はやめてくれ。

拍手[0回]

進め!未来の大英雄 新ソード・ワールドRPGリプレイ集1/秋田 みやび

C

 

 TRPGのリプレイだが、一応読み物という事でレビュー。

『振り向けばコボルドがいる』…失敗続きのパーティーとマスターが微笑ましい。

『どっち依頼ショー』…すっかり忘れていたため、ラストの展開に笑った。

『お屋敷の怪談』…しんみりした場面が一瞬でギャグになるあたり、キャラクターの性格が出ている。

拍手[0回]

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)扉は閉ざされたまま/石持 浅海

 

C

 

 死体の見つからないミステリーという着想は良かった。

最初で犯行を完了して本編では探偵が推理するだけの倒叙物とは違い、現在進行形で犯行が続いていくというのがおもしろい。

だが、追い詰められていく犯人という本質はそのままで、読んでいる感覚は普通の倒叙物(私は『古畑任三郎』を観た程度だが)とさほど変わらなかった。

また、死体が見つかってはいけない理由が伏せられたままなのも緊張感をマイナスさせる 

あと、序盤のダルい会話はなんとかならなかったのか。本当の酔っ払いの掛け合いを抜き出したかのようで、クスリともこなかった。

拍手[0回]

シゴフミ―Stories of Last Letter (電撃文庫)シゴフミ ~Stories of Last Letter~/雨宮 諒/ポコ

 

C

 

 死者との対話ではなく手紙を選んだセンスは〇。

読後感は『死神の精度』の『死神と藤田』に近かった。

ただ、本作はどちらが勝つのかわからないところがミソ。P259で文伽の言う「愚問ね」は“どちらが勝とうともこの試合が両者にとって楽しく素晴らしいものである事に変わりはない。ここでの本質は勝敗ではない”と読み取ったが…どうだろうか?

あと、絵が妙に頭でっかちなような…。

拍手[0回]

グラスホッパー (1) (KADOKAWA CHARGE COMICS 25-1) グラスホッパー(1~3)/井田 ヒロト/伊坂 幸太郎

 

C

 

 良くも悪くも普通のコミカライズ。

原作(『グラスホッパー』)が捨ててしまった爽やかなラストを復活させたのは良かったが、それ以外はチョコチョコと細かいアレンジを加えつつ原作に沿って進んでいく。安定して読めるが、原作既読者にはややおもしろ味に欠けるか。

マンガとしては表情の描き方が上手だと思ったが、アクションがイマイチ迫力不足。

 あと、せっかく出した伏線を拾わないという行為は理解に苦しむ(トーキョートブンキョーク)。

拍手[0回]

死神の精度 (文春文庫)死神の精度/伊坂 幸太郎

 

C

 

 『死神の精度』…やや伏線を目立たせすぎた感はあるが、おもしろかった。

『死神と藤田』…作者お得意の、これから起こるであろう事にワクワクさせられるラスト。

『吹雪に死神』…この人には珍しく、オーソドックスなシチュエーション。

『恋愛で死神』…どんどん幸せになっていく荻原が切ない。

『旅路を死神』…人参を食べる死神に吹き出しそうになった。他に比べて、ちょっと無駄が多いか。

『死神対老女』…ちょっと孫の話が唐突過ぎる気がした。

いかにも切ない話を作れそうな設定だが、清々しい話が多いのが伊坂さんらしい。

拍手[0回]

死刑囚042 (1) (ヤングジャンプ・コミックス)死刑囚042(1~5)/小手川 ゆあ

 

C

 おもしろいけど、各エピソードがどれも半端すぎ。

全体的に踏み込んだ描写がなく、物事がとんとん拍子に進みすぎでイマイチのめり込めない。田嶋が学校で受け入れられるまで、ゆめがクラスにとけ込めるかどうか、じっくり描いて欲しい所が“一応触れました”程度で終わってしまい物足りない。

とは言え、期待よりは凡作だっただけで作品として水準には達していると思う。

 上記の欠点を受け入れれば、テンポ良く読み進められるバリエーション豊かで明るいストーリーを楽しむ事ができる。

拍手[0回]

探偵映画 (講談社文庫)探偵映画/我孫子 武丸

 

C

 映画である事をしっかりと活かしたオリジナリティーは評価。

キャストの問題など制作部分での事情が考慮される推理、“映画の一場面”として部分的に見せるという手法だからこそ栄えたであろうネタ、監督の失踪。

8の殺人』や『0の殺人』で毎度の如く問題にしているネタバレも、おそらく(私は未見の映画ばかり)今回は許容範囲。

 ただ、推理物としてやや弱いのが難点か。なるほど、と膝を叩きたくなるようなオチだけど驚愕まではいかなかった。

余談だが、P30の「死霊に盆踊りでも~」という『死霊の盆踊り』をパロった比喩には失笑させられた。噂には聞いていたが、そんなに酷い映画なのだろうか。

拍手[0回]

「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)『クロック城』殺人事件/北山 猛邦

 

D

 

 P69「~百八個くらい」とある事から『時計館の殺人』を意識していたと思われるが、内容は遠く及ばなかった。

 謎の回答は意外だし、トリックも独創性があって良いと思う。だが、小出しにしているため驚きは弱い。

ストーリーの方も風呂敷を広げて、そのまま放りっぱなし。世界の終わりはどうなるの? 真夜中の鍵は誰? 余韻を持たせたと言うより、結末付けを放棄したように感じる。

あと、男でミキって名前は良くあるのか? 「彼」と代名詞が出るまでずっと男か女か迷っていたのだが…。

拍手[0回]

11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)11枚のとらんぷ/泡坂 妻夫

 

D

 

 この人、トリックは悪くないけど小説が下手なんだよね。

人物といい内容といい物語に魅力がない。そういった要素の分量が少な目な短編の方が良いと思う。

この本も本編より作中作の方がおもしろかった。

次々と出てくるトリックはほんのわずかな心理の穴を突いたものばかりで、気づけそうでわからないその微妙な加減が味になっている。とは言え、普通のトリックとのカタルシスの差は比べるまでもないが、

あと、言葉の所々に違和感を覚えるのは時代のせいか?おばさんが「~公務執行妨害だ。うぬ、放さないか(P90)」なんて言っている所、想像がつかないのだが…。

拍手[0回]

ビーストテイル 1 (希望コミックス)ビーストテイル/坂田 靖子

 

C

 

マンガというより絵本に近い感じ。

童話をベースにしたストーリーとデフォルメされたシンプルな絵柄で、童心に返って楽しめる不思議な世界が構築されている。

めちゃくちゃおもしろいという方向性ではなく、他にはない妙な魅力がある作品。癒されるとでも言えばいいのか、読んでいてなんとなく心地が良かった。

延々読み続けたいタイプのマンガでもないので1巻完結という程よいボリュームもちょうど良い。

坂田靖子セレクション (第2巻) ビーストテイル 潮漫画文庫

拍手[0回]

パズラー―謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)パズラー 謎と論理のエンタテインメント/西澤 保彦

 

C

 

 『蓮華の花』…ストーリーを重視したのはわかるが、推理小説である以上謎は残さないで欲しい。

『卵が割れた後で』…お気に入り。二転三転する展開が○。

『時計じかけの小鳥』…爽やかに後味悪い。解説で「機械じかけの~」とミスられている。

『贋作「退職刑事」』…元ネタを知らなくても楽しめる。知っていればさらに楽しめたかな?

『チープ・トリック』…同情はしないが、ラストがえげつないなぁ。

『アリバイ・ジ・アンビバレンス』…キャラクターが良い。このコンビでシリーズ化もいけるのでは。

拍手[0回]

もののふことはじめ(まんがタイムコミックス)もののふことはじめ/神堂 あらし

 

B

 

 ただの変人ではなく武士の変人を連れてきたのがポイント高し。

時代錯誤なボケをかます仙之丞と、いちいち反応する現代人についつい引き込まれてしまう。

本筋のストーリーはかなり半端なのだが、一つ一つのギャグで笑わせてくれるのでちゃんと楽しめる。

惜しむらくは1巻完結でやや物足りないところか。2巻3巻とまだまだ続けられそうなだけに、ここで終わってしまうのが残念。

とは言え、長く続けにくそうな感じではあるので、劣化されるよりはずっとマシか。

ちなみに『まんがタイムWeb』で新刊の今だけ(?)試し読みができるのだが…微妙なネタばかりなのでこれで判断するのは避けた方が良いだろう。

拍手[0回]

ブログ内検索
プロフィール
HN:
三枝
性別:
非公開
趣味:
読書・映画・ゲーム
自己紹介:
S
稀に見る傑作。

A
おもしろい。

B
まあまあ。

C
標準ランク。人によってはB。

D
微妙。

E
読むのが苦痛なレベル。

F
つまらないを越えた何か。

×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。
最新CM
[04/03 未入力]
[05/04  ]
カウンター
P R
忍者ブログ [PR]