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SuperLite2000恋愛アドベンチャー Ever17 ~the out of infinity~ Premium EditionEVER17 ‐the out of infinity‐ Premium Edition/サクセス <PS2>

 

C

 

 ※ネタバレ多めにつきご注意ください。

全エンディング達成・全シーンタイトル達成・アルバム完成度残り1つ・既読メッセージ率98%・選択肢達成率79%、という状況でプレイを止め、そこから何年か経った後に書いたレビューです。
記憶に頼って書いたものであり、誤りがあった場合はお詫びいたします。

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13階段 (講談社文庫)13階段/高野 和明 <再読:文庫→単行本>

 

S

 

 重い話だが、死刑というテーマに見合った適切な重さ。

犯罪にかかわった様々な立場の人物が描かれ、読んでいて考えさせられる場面は少なくない。

特に、祈る一六〇番を見て南郷が衝撃を受ける所は名シーンだろう。

また、単純に話のつくりそのものがおもしろく、先の読めない展開とその場その場を魅せる筆力で楽しませてくれる。

メッセージ性・エンターテイメント性共に高水準の傑作。

救いのない暗さ、トリックは現実に可能か、ご都合主義と些細な欠点がいくつかあるが、それでも私はこの本に満点を捧げたい。

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時計館の殺人 (講談社文庫)時計館の殺人/綾辻 行人

 

B

 

館シリーズ最高傑作と名高い第五弾。 

 トリックが逸品。よく思いついたと感心した。物語へのトリックの組み込み方がうまいと言った方が正確か。

 館を建てた者の狂気や誰が死ぬかわからないスリルもシリーズ一。

 残念なのは衝撃度の低さ。露骨にヒントを出すのでオチはなんとなく見当がつくし、登場人物が真相に近い仮説を立ててしまうのも意外性を減らす。伏線が良くできていただけにおしい。

しかし最初にも述べたように、このトリックの見所は明かされていく真相が物語にピタリと組み合っていくその美しさ。まさに”パズルのピースがピタリとはまった”という比喩にふさわしい小説。

ちなみに、この巻のみ双葉文庫からも発売されている。

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GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH(夜の章・僕の章)/乙一

 

C

 

 『暗黒系』…可もなく不可もなく、そこそこ。

『犬』…ちょっと無理がある気もするがおもしろい。

 『記憶』…これまた可もなく不可もなく。

『リストカット事件』…リストカットってそういう事か。

『土』…ラストで結構びっくりした。伏線がもっと欲しかった。

『声』…ちょっと反則気味だけど完璧に騙された。

文庫化に際して、明らかに不要な分冊がされているのはまだしも、片方には奇数話片方には偶数話という収録のしかたは理解しかねる。わずかとは言え不自然な部分を発生させてまで、そんな事をする意味があったのか。

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すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)すべてがFになる/森 博嗣

 

C

 

かっこいい犀川、かわいらしい萌絵、知的な四季と魅力的な登場人物で楽しくかつテンポが良いため途中で退屈はしない。 

ただ、トリックに無理がある(確かに犯人ならできない事はないだろうけど…) 所と少し専門的な部分があるのが残念。

ちなみに、プレイステーションでゲーム化されている。

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都市伝説セピア (文春文庫)都市伝説セピア/朱川 湊人

 

B

 

 『アイスマン』…最後の最後の展開に背筋が寒くなった。

 『昨日公園』…ドラマ版を観てオチは知っていたがおもしろかった。主人公の最後のセリフが良い。

『フクロウ男』…どんでん返しではピカイチ。伏線が豊富ならなお良かったか。

『死者恋』…人間の狂気は良かったのだが…。ラストでいきなりあんなの出されてもね…。

『月の石』…他に比べると弱い。愛しているからこその後ろめたさというのは良かったが。

なお、『昨日公園』ドラマ版というのは『世にも奇妙な物語』の一編として映像化されたもの。

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アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂 幸太郎

 

B

 

 切ない話だが軽快な文体と気の利いたセリフのおかげで暗い雰囲気にはなっていない。

今作は推理の要素を強くしているように感じた(元々そういうタイプの作家ではないというのを踏まえてだが)。

P149の「壁に落書きをする人間」ってたぶん『重力ピエロ』の春なんだろうな。

ちなみに映画化済み。

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青空のルーレット (光文社文庫)青空のルーレット/辻内 智貴

 

D

 

 学生時代に国語の課題でラストシーンだけを読み、その爽快感に当てられた。

が、買って読了し幻滅。禁煙の場所でタバコを吸う主人公と人に水をかけても逆切れするその仲間。同じように夢を追う物語に『ロケットボーイズ』があったが、この話の主人公にはホーマーのような謙虚さが足りずどうにも好きになれなかった。

 『多輝子ちゃん』もありがちな話で印象に残らず。

二編共に若気の至りがテーマなのかもしれないけどどうにも受け付けなかった。

ちなみに、私は未見だが映画化されている。

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天使たちの探偵天使たちの探偵/原 りょう <単行本>

 

D

探偵沢崎シリーズ三作目。

毎度ながらかっこいい沢崎と一捻りある真相を見せてくれる。

二転三転する『二四〇号室の男』、真相が飛躍しすぎな気はするが印象的なラストの『子供を失った男』がオススメ。

ただ、沢崎が吸殻をコーヒーカップに捨てる所で一気に冷めた。こんな事するやつだったか? 主人公の魅力が命の本でこれは痛い。

ちなみに、文庫版では沢崎が探偵になるまでのエピソードが追加されている。シリーズファンとしては抑えておきたい作品なので、文庫版推奨。

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ロケットボーイズ2〈上〉ロケットボーイズ2(上・下)/ホーマー・ヒッカム・ジュニア(武者 圭子) <単行本>

 

C

 あいかわらず本当に実話なのかと疑いたくなる程ドラマチック。

ただ、冴えない奴等がロケット作りに挑戦する前作(『ロケットボーイズ』)に比べるとおまけ感が否めない。

また、いつの話かわかりづらいのもマイナス。解説で言われてやっと時系列を理解した。何年の話とは書いてあるけど、そんなものいちいち覚えながら読んでる人いるのか?

なお、続編である『Sky of Stone』はいまだ翻訳されていない模様。

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人形館の殺人 (講談社文庫)人形館の殺人/綾辻 行人

 

D

 

館シリーズ第四弾。

 これはバレバレだろう…。真相にすぐ見当がついてしまった。プロットがシンプルすぎるからわかりやすいのだと思われる。

伏線やバラし方が上手なだけに惜しい(騙されたとしても満足するかきわどいオチだが…)。ホラーな雰囲気も悪くなかった。

それにしても、小説家の辻井雪人って(笑)

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美濃牛 (講談社ノベルス)美濃牛/殊能 将之 <新書>

 

 D

 

 

しっかり作ってあるけど、それがおもしろさに結びついていないように感じた。多くの引用やウンチクなど作者の知識量には圧倒させられるが話そのものがあまりおもしろくない。

明らかに冗長な内容と、意外性が今ひとつの真相(飛鳥の話の方が予想外だった)。

良かったのは何組かいる凸凹コンビのやり取りか。

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迷路館の殺人 (講談社文庫)迷路館の殺人/綾辻 行人

 

C

 

水車館の殺人』に次ぐ、館シリーズ第三弾。

 目次やあとがき、さらには奥付けまである凝った作中作は評価。

 ただ、内容の方はイマイチかな。宇多山夫妻は作者の知り合いである宇山日出臣さんがモデルだろうから犯人ではないだろうし、島田潔も除外…と考えると容疑者が少なすぎる。オチも使い方がうまくないし、最後のやつもなんとなく読める。

それとこの本、他作のネタバレをしていないか? 『Xの悲劇』なんてトリックがどうのこうの言っているが…。

予断だが、贅沢を言わせて貰えば”稀譚社文庫”にしたり表紙についての記述を変えたりして欲しかった。

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星降り山荘の殺人 (講談社文庫)星降り山荘の殺人/倉知 淳

 

C

 

 雪山の山荘で殺人事件とオーソドックスな展開だが、オチはなかなか珍しい。使い方も上手で、おもしろいと思った。

 ただ、その性質上難しいとは思うが、メインのオチが(少なくとも私が見た限り)伏線なしというのは痛い。

また、推理を全部ラストに持ってきたのも×。このやり方なら所々で小出しにした方が読みやすい。

予断だが、『十角館の殺人』に始まる館シリーズを明らかに意識したこの本のカバー。どうせならノベルズではなく文庫に似せれば良いと思うのだが…。

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水車館の殺人 (講談社文庫)水車館の殺人/綾辻 行人

 

C

 十角館の殺人』に次ぐ館シリーズ第二段。

 前作が強烈な一発だったとすれば、今作は並の連発か。ひたすら詰め込んであるトリックと伏線は良い。

だが、露骨過ぎて簡単にわかってしまうものがあり、犯人もバレバレ。たくさん入れた事により質に差が出てしまった感がある。

 とは言え、前作の欠点であった小説としてのおもしろさも幻想的な雰囲気等で改善されておりこれはこれでおもしろい一作になった。

なお、こちらも新装改訂版発売中。

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ロケットボーイズ〈上〉ロケットボーイズ(上・下)/ホーマー・ヒッカム・ジュニア (武者 圭子) <単行本>

 

B

 

 地道な努力を重ねていく主人公達・少しずつ彼らの事を見直していく周囲の人々、実話とは思えない程ドラマチックでおもしろかった。

笑ってしまう場面に辛い場面、どこにも著者の青春が詰め込まれている。

 ただ、実話だから仕方ないとは思うが、全国大会の結果等あっけなく感じる所があるのと登場人物がやや多めなのが気になった。

どうでもいいけど、カルヴァンは仕事を見つけてもらえたのかな?

なお、映画版である『遠い空の向こうに』もオススメ。素晴らしいBGMで飾られたラストシーンは、数ある映画の中でも私が大好きな場面の一つ。

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空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)空飛ぶ馬/北村 薫 <単行本>

 

C

読後の清々しさが実に気持ち良い。ほのぼのとした雰囲気の話とぞっとするような悪意の話の配置が絶妙。ただ短編を集めただけではなく、短編集という一冊の本として書かれている。

『胡桃の中の鳥』の長すぎる旅行記、(主人公のマニアぶりを表す演出だとは思うが)落語や文学の話等読むのがやたら面倒な部分が散見されたのが残念。

あと、初版発行が1989年とはいえ”あそこ”を「あすこ」はないだろう。

ランクには関係ないが、解説で笑わせてもらった。鮎川さん絶対わざとやってるだろ。

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そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた/岡嶋 二人

 

C

 

目が覚めたら謎の地下シェルター。室内には4人の男女。この中の誰かが殺人犯なのか…。シチュエーションが秀逸。

 過去の回想と現在の脱出劇共に緊迫感があり先へ先へと進みたくなる。

が、『クラインの壺』の時にも感じたがこの作者オチが弱い(二作しか読んでいないのにこんな事を言ってしまうのは良くないかもしれないが)。

前はSFだから気にならなかったが、推理物でこれは不満。

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依存 (幻冬舎文庫)依存/西澤 保彦

 

C

 

 

読めば、 前作(『スコッチ・ゲーム』)で踏み絵という表現を使ったのが理解していただけるだろう。

テーマ的なものが詰められた人間ドラマ重視のもので、シリーズ物として登場人物に思い入れがあればなかなか悪くないと思われる。

逆に謎解きはおまけ程度。『彼女が死んだ夜』『仔羊たちの聖夜』 のような衝撃は皆無。物語の伏線として謎解きを出した感じ。

登場人物も無駄に多くないだろうか。

シリーズ最高傑作との呼び声も高いが個人的にはシリーズ中でも下位の作品。

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0の殺人 (講談社文庫)0の殺人/我孫子 武丸

 

D

 

 前作(『8の殺人』)のように人をいじめて笑いを取ろうという姿勢がないので気持ちよく笑える。主人公3人が人に迷惑をかけなくなったのも○。

私は作者の言う「百人に一人」の真相を見破れなかった人間だが、正直あまり驚けなかった。

冒頭の文章は単に話を短くまとめるためにつけられたようで。あれを使って読者を騙せばなかなかおもしろいと思ったのだが…。

なお、『そして誰もいなくなったのネタバレ(前作のような気づかいもなし)によりワンランクダウン。同業者としてなんとも思わないのかねぇ?

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