趣味で書いているレビューをネットに転載
妄想銀行/星 新一
『宇宙の英雄』のような、設定があってそれにオチがつく話(『ボッコちゃん』でよくあったパターン)ではなく、展開された話自体がオチる感じの話が多い。
最小限の描写しかされない本作では登場人物への感情移入がしづらくそういった系統のオチではおもしろさを感じづらいうえ、ダラダラと長いだけの感じる部分も。
また、人物の誰かが失敗して…というパターンが多いようにも感じ、表題作など出だしはよかったのだがオチが残念すぎる。
C
『宇宙の英雄』のような、設定があってそれにオチがつく話(『ボッコちゃん』でよくあったパターン)ではなく、展開された話自体がオチる感じの話が多い。
最小限の描写しかされない本作では登場人物への感情移入がしづらくそういった系統のオチではおもしろさを感じづらいうえ、ダラダラと長いだけの感じる部分も。
また、人物の誰かが失敗して…というパターンが多いようにも感じ、表題作など出だしはよかったのだがオチが残念すぎる。
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笑ゥせぇるすまん(1~5)/藤子 不二雄A <文庫>
同じ題材の話(ゴルフなど)が多く、女が原因で堕ちたり深酒で意識をなくしたりと展開もワンパターンぎみ。
喪黒との約束を破っての崩壊が大半だが、守ったのに酷い目にあう話も理不尽で○。ただ、そういった話はオチに脈絡がないのが残念か。
あとがきにあるように本作は『ファウスト』をモチーフにしているが、本作が上に上げたような自業自得型の破滅なのに対し、同じく『ファウスト』をモチーフにした『魔法少女まどか☆マギカ』や同じく契約型の話は従順でも酷い目にあう。世代のよる価値観の違いにあわせて物語も変わるのだろうか。
C
同じ題材の話(ゴルフなど)が多く、女が原因で堕ちたり深酒で意識をなくしたりと展開もワンパターンぎみ。
喪黒との約束を破っての崩壊が大半だが、守ったのに酷い目にあう話も理不尽で○。ただ、そういった話はオチに脈絡がないのが残念か。
あとがきにあるように本作は『ファウスト』をモチーフにしているが、本作が上に上げたような自業自得型の破滅なのに対し、同じく『ファウスト』をモチーフにした『魔法少女まどか☆マギカ』や同じく契約型の話は従順でも酷い目にあう。世代のよる価値観の違いにあわせて物語も変わるのだろうか。
ふたりめの事情/久世 番子
褒めるところもくさすところも突出したものは見当たらないよくあるホームコメディ。
再婚のような思い話でも明るく仕上げられるのは『暴れん坊本屋さん』でも良かったところだが、この手のホームドラマではよくある描き方。
おまけ短編『NO GIRL , NO LIFE』は学校に2人しかいない女子がもてないどころかあまつさえ男子同士がというのは一発ネタとして笑えたものの、その後の武藤が呼び出される辺りはさすがに気持ち悪い。
C
褒めるところもくさすところも突出したものは見当たらないよくあるホームコメディ。
再婚のような思い話でも明るく仕上げられるのは『暴れん坊本屋さん』でも良かったところだが、この手のホームドラマではよくある描き方。
おまけ短編『NO GIRL , NO LIFE』は学校に2人しかいない女子がもてないどころかあまつさえ男子同士がというのは一発ネタとして笑えたものの、その後の武藤が呼び出される辺りはさすがに気持ち悪い。
不安の種+(1~4)/中山 昌亮
オチョナンさんにキューコン女と1巻は秀逸な話が多かったが、それ以降は『誘怪犯』の劣化版のような話が増えていった。
ストーリーで怖がらせようとしているのだが、あえて尻切れトンボにするという作品コンセプトはそのままなので無駄に長いという印象にしかならない。
全巻セットで見ると前作『不安の種』の方が良いが、1冊単体ではこちらの1巻に軍配が上がるかな。
でも、この作品はできるだけたくさんの話を読んで自分の日常に近い話を見つけて楽しむものなので両方読んだ方が良いと思われる。
C
オチョナンさんにキューコン女と1巻は秀逸な話が多かったが、それ以降は『誘怪犯』の劣化版のような話が増えていった。
ストーリーで怖がらせようとしているのだが、あえて尻切れトンボにするという作品コンセプトはそのままなので無駄に長いという印象にしかならない。
全巻セットで見ると前作『不安の種』の方が良いが、1冊単体ではこちらの1巻に軍配が上がるかな。
でも、この作品はできるだけたくさんの話を読んで自分の日常に近い話を見つけて楽しむものなので両方読んだ方が良いと思われる。
Dead dream DEAD DREAM/大橋 薫
『地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』からできの悪い作品を寄せ集めたような本。
話が怪談として怖くないうえ、変なひねり方で妙にわかりづらい。
またメッセージを物語にうまく入れ込めておらず、作者の主張を伝えようとしているのだと思われる部分は粉物がダマになっているような感じ。平たく言えば説教臭い。
1話がそこそこの長さのわりに満足感はなく、かといって無駄なところが多いわけでもないため単に話がおもしろくないのだろう。
絵も下手。
D
『地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』からできの悪い作品を寄せ集めたような本。
話が怪談として怖くないうえ、変なひねり方で妙にわかりづらい。
またメッセージを物語にうまく入れ込めておらず、作者の主張を伝えようとしているのだと思われる部分は粉物がダマになっているような感じ。平たく言えば説教臭い。
1話がそこそこの長さのわりに満足感はなく、かといって無駄なところが多いわけでもないため単に話がおもしろくないのだろう。
絵も下手。
B
日常が舞台の短編ホラーというと『誘怪犯』を思い出すが、あちらがストーリーで怖がらせていたのに対してこちらは絵で怖がらせる内容。
ホラー映画よりも日常にフッと異物が入り込む心霊映像的なものが好きなら本書は気に入ること必至。
リアルな絵と幽霊の造形はすばらしいが、霊の出現を効果的に見せるのに終始する作品なため満足度は高くなりづらく、飽きもきやすい。なにより印象に残る話がある程度ストーリーを感じさせるものばかりというのが作品コンセプトの欠点をよく表している。
C
男の倒錯っぷりが目を引き、皮肉のきいたオチ(デートで相手を退屈させてふられる様を想起させられる)の第6話『創物主の檻』が個人的ベスト。『アンデッド』と同じ設定ながら表現の上手さでより強い切なさを感じさせる第3話『生死者の聾』も良かった。
話と話でつながりがあるのだが、別人だけど描き分け不足で似てる人間がいたのは難(3話の奥さんと4話の少女と5話ラストの少女)。
あと作者の趣味と思われるが、少女の裸体がほぼ全話に出るのも人を選ぶか。
予断だが、この本のタイトルの読みは“かくとしのゆめ”だそうで。作者に聞いたところこころよくお答えいただけた。
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自己紹介:
S
稀に見る傑作。
A
おもしろい。
B
まあまあ。
C
標準ランク。人によってはB。
D
微妙。
E
読むのが苦痛なレベル。
F
つまらないを越えた何か。
×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。
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