B
頭脳戦のおもむきすら感じさせる策略と難波のいやらしい笑みは『ONE OUTS』を思い出させる。
元メーカー営業の作者は自分が難波のような人間なら会社を辞めなかったとコメントしているが、これは現実離れしたヒーローがいてやっと平和が保てるほど当時のメーカーが追いつめられていたということではないか。
会社と言うきわめて現実的な舞台なのでありえないと冷めた目で見てしまう人にはあわないだろうが、味もそっけもないタイトルとは裏腹に楽しめる1冊だった。
前書き
本筋とはほぼ関係ないので興味のない方は「続きはこちら」を押して本文へどうぞ(検索サイト等から直接記事にアクセスしている方は「1.ゲームとは~」まで飛ばせばOK)。
最初に断っておくが、私はDLC(ダウンロードコンテンツ)なんて消えてしまえと言いたくてこの文を書いたわけではない。
この問題に興味を持って検索してみたものの、特定のDLCへの文句やどのDLCなら許せてどのDLCならアウトかという個人的基準を記した文章はあってもある程度の客観性をもって嫌いな理由を分析しているものが(少なくともグーグル検索10件以内には)なかったため、私が書こうというだけの話である。
ここは書籍のレビューを扱うブログである。時々アドベンチャーゲームのレビューを書くが、物語を楽しむという点で小説との親和性が高いと考えてのことだ。
だからこのブログでゲームに関する記事を書くことは場違いなのだが、私はここ以外に意見発表の場を持たないためそこには目をつぶるかたちとなった。
A
動機や設定が少し特殊なものの、ストーリー自体はよくある友情物。
だが、描き方がとてもうまく、ありがちな話でも自然に感情移入させてくれる。毎回見せ場を大ゴマにするというシンプルな演出ですらここまで効果的に使えるのは実力のなせる技なのだろう。
絵も『ラブロマ』より見やすくなっており、癖を個性にまで煮詰めている。
完成度の高い作品だっただけにラストの駆け足は残念至極。終盤の話があまりおもしろくないのがその思いを強くさせる。
C
メモリーズオフシリーズ初プレイ
エンディング・シーンタイトル・アルバムコンプリート
既読率:99.79%
プレイ時間:47時間
実績:985
以上の状態で書いたレビューです。
稀に見る傑作。
A
おもしろい。
B
まあまあ。
C
標準ランク。人によってはB。
D
微妙。
E
読むのが苦痛なレベル。
F
つまらないを越えた何か。
×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。