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FLIP-FLAP/とよ田 みのる B

役立てるために(女の子のために)始めたピンボールにはまっていくというのは、話としてはよくある構図だがテーマと合っているのでありがちさを感じさせない。
ただ、読み切りで済ませたからいいだろうとばかりにピンボールの説明が省かれているのはマイナス。結果として深町がピンボールの魅力を知っていく過程もぼやけてしまっている。
これでとよ田さんんお作品は全部読んだが、キャラの良さや見開きの使い方のうまさはこの頃から健在。絵はまだ発展途上で、特にヒロインはあまりかわいくない。

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探偵綺譚 石黒正数短編集/石黒 正数 C

『気の抜けたビールで…』がよかった。かっこつけるためにダサいことをするというのはなかなかいい着眼点だと思う。
表題作は真相こそあれだったが、ギャグとして違和感なく出したゼッケンの伏線は見事。
他も水準は超えているが、パチスロのマンガだけは明らかにつまらない。『6番目の世界』でも思ったが、専門誌に出すならそれなりに興味なる人にすべきでは。さすがに取材なしはなめすぎ。

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聖人プログラム 2999年のゲーム・キッズ短編集/渡辺 浩弐 <単行本> C

前作がダメだったので期待せずに読み始めたが、普通の短編集に戻っていて安心した。
しかし印象に残る話は少なく、同様にオリジナルの世界観だったプラトニックチェーンに比べると魅力のなさは否めない。特に前巻から引き継いでいるはずの設定がまったく生かせていないのが難。
というか前作では主人公はロボットばかりだったが今作を読む限り人間も暮らしているようで、生かせていないどころか読者にうまく把握させられていない。
ボリュームの薄さもあいかわらず。
『笑顔』のように光る作品もいくつかはあるのだが…。

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不連続殺人事件/坂口 安吾 D

古い作品のトリックはこのぐらいかとは思うのだが、似たようなトリックのこれ(http://tuide.blog.shinobi.jp/Entry/182/)に比べると読みやすさで圧倒的に引けを取っている。やたらと多い登場人物と入り組んだ人間関係、細々と指定された地形とだいぶややこしい。
あと心理の足跡ってこちらに向かってくるのだから反対方向に行くのはごく当たり前の判断ではと思ってしまうのだが。どこかで読み違いをしているのだろうか。
というかこんな異常者だらけの行動の自然不自然というのは…(ここも犯人の狙いか?)

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カジテツ王子(1~9)/向浦 宏和 C

序盤は主人公のアホさが度を越えていてしらけてしまったが、周囲に変人が増えてからはちょっとおもしろかった。
ただ、パロネタというか同世代の共通認識に頼りすぎな気はする。
あと、終盤にシリアスに寄りすぎ。ギャグならあんな駆け足にしてまで終わらせる必要はなかったと思うし、芹沢の母など放置された部分もさほど気にならなかったと思う。
なによりニートマンガのはずなのにニートより大学時代の心理の方がよく描けているというチグハグな状態にもならなかったのでは。

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忍ペンまん丸(1~11)/いがらし みきお A

ギャグもシリアスもセンスがいい。
絶妙なさじ加減のマヌケさがおもしろく、キャラクターの愛嬌にもなっている。まん丸が敵に操られるけど全く役に立たない話(巻の五三)は大笑いした
。バトルは思わぬ機転で勝利することが多く、あっさりとした描写なのにきちんとおもしろい。
ただ、終盤の展開はちょっとまじめに寄りすぎたと思う。ギオとの戦いはただのパワーバトルで上記したような魅力もない。
間違いなく子供向けなのに大人が読んでも楽しめる良作少年マンガ。

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犯人のいない殺人の夜/東野 圭吾 B

東野さんは器用貧乏なイメージだったが『秘密』のようなやるせない気分にさせるオチがうまいのを『踊り子』で思い出させてくれた。
『闇の中の二人』は真相のどす黒さにいい意味でげんなりさせられた。
他は凡庸。
ただちょっと気になったのが表題作のP279からの夜パートで、明らかに視界に入らないはずのものが見えていること。
あとタバコ批判のような表現がそこここに見受けられるが、非喫煙者の私から見ても嫌味ったらしさしか感じないのでやめた方がいいと思う。話の主題としてきちんと関係のある作品ならまだわかるのだが。

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亡国のイージス(上・下)/福井 晴敏 B

大作。
戦闘時の描写は資料に基づいた精密さを出すのと同時に素人には想像もつかない兵器の性能を教えてくれ、ただのカタログスペックを書くので済まさず破壊の過程をきちんと描くことでリアリティにつなげている。
人間ドラマもよくあるテーマを丁寧な心理描写で重厚にしあげてあり、そういった扱いをされた人物があっさり殺されるさまは作品に無常さと緊張感を与えることに大いに役立っている。

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KNIGHTS(1~5)/ムラオ ミノル C

敵が非道であるだけ主人公のヒロイズムは高まる。そういった意味で魔女狩りという題材と読んでいて胸が悪くなるような暴力は効果的に機能している。
ストーリーは存在意義のわからない人物がいるものの、押さえるところは押さえている。
必殺技の応酬でなにをやっているのかわかりづらい戦闘も、一応なにをしている場面かきちんと考えてはいる様子で剣技解説として昇華している。
粗削りだが楽しませることには成功した作品。
ところで刀身をつかむ戦法って本当にあったんだろうか。

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鋼の錬金術師(1~27)/荒川 弘 C

無駄な要素がほとんどないが、話をまとめることをいしきしすぎて小粒になっているのは否めない。
似たような展開が散見され、味方はたくさん出るのに敵はずっと同じでマンネリを感じる。実はエンヴィーでしたというチープな展開がやたらと繰り返されるのが話の幅の狭さをよく示している。
敵から味方にというパターンが多く、ギャグタッチの戦いが多いのも難。
世界観がしっかりしており錬金術のアイディアも面白いため読み始めは好印象だった。
次は話の筋もがんばって欲しい。

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CYNTHIA THE_MISSION(1~9)/高遠 るい C

グロテスク要素が戦いの非情さ過酷さをしっかりと伝えてくるが、ノリは裏社会物というより少年マンガ。仲間が増えていったり大会があったりと王道の展開。
ただ、終盤ふざけているのかまじめにやっているのかわからないふしがあり、締まらない場面もしばしば。各キャラの個性付けにもなっているけれんみたっぷりな戦法も人によってはさらに冷める要因の一因となるだろう。
なにをしているのかをはっきりわかりやすく描いたバトルシーンは良かったが、ちょっとミソが付く部分が少なくなかったか。

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シブすぎ技術に男泣き!/見ル野 栄司 D

どの辺りがシブすぎなのかまるで分らなかった。
技術に注がれる努力ではなく仕事を阻む苦労ばかりを描くうえ、ただでさえ少ないページを無駄づかいするため説明はかなり簡略化されている。
そもそも技術について書かれている話が少なく、本当にまえがきのような思いを強く抱いているのか疑問。
当たり前のように使われているねじにも技術がという話(21話)のオチが片づけはきちんとなのがこの作品全体を表している。

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隣人13号(1~3)/井上 三太 C

不愉快極まる内容なのだが、たくさん物語に触れていると平凡な作品よりベクトルはどうあれ感情を動かしてくれることが大事になる。そういう意味で突き抜けた悪意は良かった。正義の復讐者という構図を第1話であっさり捨てたのは評価したい。ただ、話は不出来だし絵は下手だしで一歩引いてみると駄作もいいところだと思う。特にオチは、その場面だけ作品全体の雰囲気からひどく浮いており、ありきたりなものだけあって適当に終わらせたようにしか見えない。

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伊藤さん 秋★枝短編集/秋★枝 C

少女マンガの見せ場だけを集めたような甘ったるい恋愛物だが、あくまで男性向けの作品。"王子様"とつきあうヒロインの心情・行動がとてもかわいらしく魅力的。
反面、男性視点ものはいかにもご都合的という感じであまりおもしろくなかった。
一番良かったのは『先生+』だろうか。始まり方が変わっていて引き込まれ、オチもなかなか。「超そっくり!!」の伏線はうまかった。
逆に『ブラフ』は昔の作品かと思ったら書き下ろしと聞きビックリ。

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天空の門(1~6)/菊池 としを D

作者の主張を登場人物に言わせすぎ。

護憲派が改憲派に論破される辺り(『龍神』)など、俺が愚民どもに真理を教えてやるというのがありありで見るに堪えない。
三月は深き紅の淵を』よりはるかに酷い。
くどくど解説される設定はオカルト物であるのを差し引いても宗教的なのが鼻につき、聖典でも描く気だったのかと思わされる。
終盤の展開がちょっとおもしろかったものの、他の部分はことごとく欠点しか見当たらなかった。
絵も引いた絵+それの拡大と実写の多様で手抜き丸出し。

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口だけ女 ~町で噂の怖い話/小室 栄子/溝口 涼子/泉道 亜紀/坂元 勲/なぎり 京/北村 有香 C

表題作は妙におしゃれな口だけ女がまぬけにしか見えず。

『ニセモノオカアサン』、オチは読め読めだが話として悪くはなかった。
『人間回収車』は性格の悪い主人公と謎のサービスとよくある話。
『ワタシは誰?』はひねりがあって良かった。
『アリえない話』、どちらを選んでもダメだったというのは悪くないが、ちょっとオチが唐突か。
『まるまるさん』はそもそもあいつ本当にまるまるさんなのかと。
『スピカは見ている』、ビックリはするが冷静にスピカの行動を考えるとこれもまぬけ。

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要約

もくじの更新を停止します。
目当ての作者や作品は右の検索機能(スマホ版だと表示されないかもしれません)で探してください。
ランク順もくじの代用ですが、今後レビューの記事カテゴリーを「小説○ランク」「マンガ○ランク」という形にしますのでカテゴリーからの絞り込みをご利用ください。

文字サイズ等記事デザインを変更します。
表紙の画像もなくします。

過去レビューへのリンクもなくすか色を付けるのをやめるかするかもしれません。

以下リニューアルに至った理由もとい愚痴ですので興味のある方のみどうぞ。


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スクランブル (集英社文庫) スクランブル/若竹 七海

C




青春小説として良質。高校生特有の増長や焦りをうまく表現しており、視点を変えることでいろいろな性格を扱ったのも良い。対する教師陣の描写の薄っぺらさは少し気になったが。
ミステリーとしては推理が小出しになっているせいでインパクトに欠ける。解説(佐々木譲)にあるような連作短編集との勘違いは解決の印象が各章のそれより薄いことが原因だろう。
序盤のミスリードが非常にわかりやすいのも残念。
あと『冷たい校舎の時は止まる』でも思ったが、高校生にやたらと煙草を吸わせたがるのはなぜなのか。

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ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA) ミステリオーソ/原 りょう

D




ハードボイルドな生き方をしつつもどこか小心な原さんの人柄は伝わってきた。
が、おもしろくはない。やたらと書き連ねられる固有名詞でリーダビリティは低く、内容も所感より解説の面が強いためエッセイとしての魅力は薄い。
映画評の基準変化(p168)など端々に書かれる考えにはやはり光るものがあり、もっとそこを掘り下げて欲しかった。
久しぶりに原さんの分が読みたいぐらいの気持ちで読んだが、ジャズにかなり興味がないとつらい1冊。

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2999年のゲーム・キッズ (ファミ通ブックス) 2999年のゲーム・キッズ/渡辺 浩弐 <単行本>

D




実在の技術を下敷きにという特徴が2999年を舞台にしたことでなくなっており、作品の魅力を大いに減じている。オリジナルのショートショートとして読んでも意味不明な話が多くまるでおもしろくない。
また、上下の余白が広く文字も大きいため本自体は今までと同程度の大きさなもののボリュームは大幅に少なくなっている。
同じ作者の同じシリーズがいきなりここまでつまらなくなったことに驚き。
あとP201みたいなのはせめて読み飛ばしても問題ないような中身でやって欲しい。

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まあまあ。

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微妙。

E
読むのが苦痛なレベル。

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