忍者ブログ
趣味で書いているレビューをネットに転載
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

不安の種+ 1 (少年チャンピオン・コミックス)不安の種+(1~4)/中山 昌亮

C






オチョナンさんにキューコン女と1巻は秀逸な話が多かったが、それ以降は『誘怪犯』の劣化版のような話が増えていった。
ストーリーで怖がらせようとしているのだが、あえて尻切れトンボにするという作品コンセプトはそのままなので無駄に長いという印象にしかならない。
全巻セットで見ると前作『不安の種』の方が良いが、1冊単体ではこちらの1巻に軍配が上がるかな。
でも、この作品はできるだけたくさんの話を読んで自分の日常に近い話を見つけて楽しむものなので両方読んだ方が良いと思われる。

拍手[0回]

PR
Dead dream DEAD DREAM/大橋 薫

D

地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』からできの悪い作品を寄せ集めたような本。
話が怪談として怖くないうえ、変なひねり方で妙にわかりづらい。
またメッセージを物語にうまく入れ込めておらず、作者の主張を伝えようとしているのだと思われる部分は粉物がダマになっているような感じ。平たく言えば説教臭い。
1話がそこそこの長さのわりに満足感はなく、かといって無駄なところが多いわけでもないため単に話がおもしろくないのだろう。
絵も下手。

拍手[0回]

ブルーカラー・ブルース (Next Comics)ブルーカラー・ブルース/タカ
A






これはすごい。フィクションというオブラートに包まれることのない直球の現実はただただ悲惨の一言。
自分が置かれている困難が乗り越えるべきものなのか逃げるべきものなのかというのは、困難に立ち向かうことを良しとする作品が多い中でなかなか見られない苦悩であり、かつ現実世界では誰もが持つ悩みではないか。
『賭博黙示録カイジ』の心理描写が好きな人におすすめ。
技術的未熟さを作者のパワーがカバーしている良作。

拍手[0回]

ライフ(1) (講談社コミックスフレンドB (1296巻))ライフ(1~22)/すえのぶ けいこ
C





いじめを描くという意味では、相手個人ではなくいじめという行為を敵として描いたドラマ版の方が良かった。だが、ライフというタイトルにふさわしいのはこちらだろう。
子供向けの雑誌でここまで踏み込んだいじめの描写をしたのは評価。
だが序盤のテンポが悪めで、コマも全体的に大きくセリフが少ないため20冊もかけてやる話かと感じさせられる。
バトルマンガばりの大げさな描写もギャグにしかならない

拍手[0回]

Zero (バーズコミックス)ZERO/冬目 景
D





作者として表現したいことはあったのだろうが、娯楽としてみると評価しづらい作品。
ストーリーの3分の2近くを占める逃亡部分にまるで緊張感がないのが痛い。極端な話、毒ガスの場面とラストだけの短編でも良かったのではなかろうかと思わされる蛇足感。
1話目みたいな話をずっと読ませてくれた方が良かった。
厭世感につかれた人の妄想をそのまま具現化したような作品なので合わない人にはとことん合わないと思われる。

拍手[0回]

不安の種 (1) (ACW champion)不安の種(1~3)/中山 昌亮

B

 

 

日常が舞台の短編ホラーというと『誘怪犯』を思い出すが、あちらがストーリーで怖がらせていたのに対してこちらは絵で怖がらせる内容。

ホラー映画よりも日常にフッと異物が入り込む心霊映像的なものが好きなら本書は気に入ること必至。

リアルな絵と幽霊の造形はすばらしいが、霊の出現を効果的に見せるのに終始する作品なため満足度は高くなりづらく、飽きもきやすい。なにより印象に残る話がある程度ストーリーを感じさせるものばかりというのが作品コンセプトの欠点をよく表している。

拍手[0回]

殻都市の夢 (F×comics)殻都市の夢/鬼頭 莫宏

C

 

 

 

男の倒錯っぷりが目を引き、皮肉のきいたオチ(デートで相手を退屈させてふられる様を想起させられる)の第6話『創物主の檻』が個人的ベスト。『アンデッド』と同じ設定ながら表現の上手さでより強い切なさを感じさせる第3話『生死者の聾』も良かった。

話と話でつながりがあるのだが、別人だけど描き分け不足で似てる人間がいたのは難(3話の奥さんと4話の少女と5話ラストの少女)。

あと作者の趣味と思われるが、少女の裸体がほぼ全話に出るのも人を選ぶか。

予断だが、この本のタイトルの読みは“かくとしのゆめ”だそうで。作者に聞いたところこころよくお答えいただけた。

拍手[0回]

学校であった怖い話―アンソロジー (ちゃおホラーコミックス)学校であった怖い話/今井 康絵/清水 真澄/栖川 マキ/早津 ちさと/小室 栄子/牧原 若菜

D

 

 

学校に関係ない話が多すぎることと「モテ男くん」など言葉づかいにゲンナリさせられることの2点が大きな不満点。

ストーリーも全体的にイマイチ。

『呪信メール』は短編なのに無駄な部分が多い。『希望の女神』はオチに脈絡がなさすぎる。『Death Spiral ~永遠の呪縛~』『呪いのたて笛』はまあ良かった。『未来ダイアリー』は最初に挙げた2点に目をつぶれば及第点。『月女神の階段 ~黒の事件簿~』は安サスペンスというコメントしか浮かばない。

拍手[0回]

ARMS (1) 少年サンデーコミックススペシャルARMS(1~22)/皆川 亮二/七月 鏡一

C

 

 

 

ARMSの強さや敵の卑劣さベテランの熟練を解説するのではなく実感させてくれる演出はいい。

ストーリーは王道パターンだが、少年誌にしてはキツイ展開や戦略的な戦いがありがちさを感じさせない。が、死に際に敵に同情を誘うような描写がいきなり増えるなど悪い意味で王道を踏襲してしまっている。

また、敵が改心して仲間になった後にさらに強い敵が現れて殺されるなど同じパターンを何度も使いすぎで話の印象が薄くなってしまっている。

拍手[0回]

自動車部品メーカー電子営業物語 (アクションコミックス)自動車部品メーカー電子営業物語/江上 鴻基

B

 

 

頭脳戦のおもむきすら感じさせる策略と難波のいやらしい笑みは『ONE OUTS』を思い出させる。

元メーカー営業の作者は自分が難波のような人間なら会社を辞めなかったとコメントしているが、これは現実離れしたヒーローがいてやっと平和が保てるほど当時のメーカーが追いつめられていたということではないか。

会社と言うきわめて現実的な舞台なのでありえないと冷めた目で見てしまう人にはあわないだろうが、味もそっけもないタイトルとは裏腹に楽しめる1冊だった。

拍手[0回]

地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー (講談社コミックスなかよし)地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー/永遠 幸/小鷹 ナヲ/ハタノ ヒヨコ/明日賀 じゅん/白沢 まりも/青月 まどか

C

 

 

及第点ぴったりぐらいのできか。オーソドックスな話がオーソドックスな演出で描かれており、暇つぶし以上の価値を見出すのはちょっと難しい。

全体的に怖がらせるより大ゴマサプライズでびびらせる内容に偏っているのも難。

そんな中で地獄少女が連作作品として格の違いを見せ付けた印象。人間模様にちょっと安っぽさを感じるものの、テーマをよく表現できており、おあばけ怖いだけで終わりの他よりも頭一つ抜けている。

拍手[0回]

あさっての方向。 1 (BLADE COMICS)あさっての方向。(1~5)/山田 J太

C

 

 

 

凝った演出は読んでいて単純に楽しいが、それが読みづらさにもつながってしまっている。次にどのコマに行けばいいのか吹き出しはどの順番で読めばいいのか、マンガを読む上での根本が不便で人によってはストレスすら感じそう。

ストーリーも途中で番外編が入ったり、出す意味があるのかと思わされる双子が出てきたりでちょっとまとまりがない。

心理描写が丁寧なので感情移入しやすいのは良かった。

拍手[0回]

Oz (1) (MFコミックス アライブシリーズ)Oz オズ(1~6)/刻夜 セイゴ/岩井 恭平

C

 

 

 

GAIAという世界を作り上げ、設定倒れではなく話に反映できているのは評価。

だが、それゆえエンジンがかかるまでが長く、本格的にバトルが起こるのが3巻の初めというのは月刊誌では遅すぎる。

最弱の能力をどう工夫して戦うのかを楽しみにしていたのだが、打ち切り(?)になってしまいたいした見せ場もなく終わってしまった。

あと、再録なしという触れ込みでプレゼントされた小冊子の内容が普通に最終巻に載っているのは…。

拍手[0回]

友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC)友達100人できるかな(1~5)/とよ田 みのる

A

 

 

 

動機や設定が少し特殊なものの、ストーリー自体はよくある友情物。

だが、描き方がとてもうまく、ありがちな話でも自然に感情移入させてくれる。毎回見せ場を大ゴマにするというシンプルな演出ですらここまで効果的に使えるのは実力のなせる技なのだろう。

絵も『ラブロマ』より見やすくなっており、癖を個性にまで煮詰めている。

完成度の高い作品だっただけにラストの駆け足は残念至極。終盤の話があまりおもしろくないのがその思いを強くさせる。

拍手[0回]

Dr.モードリッド (バーズコミックススペシャル)Dr.モードリッド/外薗 昌也

C

 

 

 

大きな流れによる壮大さや強い満足感こそないものの、1話1話を楽しむには十分なでき。

扱っている題材はオカルトだが、超常現象で話を起こすもののその後の展開が原因解明に戦闘と少年マンガでもよくあるオーソドックスなものなのでわりと万人受けしやすい。

戦闘も相手の特性を利用したり妙なガジェットを使ったりでバリエーションが出ておりおもしろい。

拍手[0回]

MIND ASSASSIN 1 (ジャンプコミックス)MIND ASSASSIN(1~5)/かず はじめ

B

 

 

主人公の能力に目がいきがちだが、あくまでもストーリーのためのパーツでしかない。

記憶を消せるということはどんな悲劇が起きようとも最後はめでたしめでたしにできてしまうということで、本作の被害者は少年マンガにしてはかなり酷い所まで突き落とされる。結果として事件が大きくなるため悪役にも箔がつき、ラストの爽快感も大きくなる。

掲載誌がジャンプなのでいつバトル物にされるかと冷や冷やしたが、最後までストーリー重視のスタイルを貫いてくれた。

拍手[0回]

逆走少女―終わらない夏休み (電撃コミックス)逆走少女 終わらない夏休み(1~2)/ともぞ カヲル/久保田 浩康/大塚 英志

E

 

 

ダメだこりゃ。

いろいろ詰め込んだものがほとんど読者と共有できていない。最初から最後までずーっと置いてきぼり。エントロピーなんて言葉を解説なしで使われてどれだけの人がわかるのか。

難解というのもあるが、それ以上に描写が下手。

ループというそう珍しくもないストーリーに困難から逃げないというよくあるテーマをなぜここまで読みづらくできるのか。

唯一の長所はカバーイラストの綺麗さだが、買う前に唯一目に入る部分が綺麗というのは…。

拍手[0回]

オレとメイドと時々オカン (IDコミックス REXコミックス)オレとメイドと時々オカン/内村 かなめ

D

 

 

かわいいメイドロボだけど中身はオカンという設定だけはおもしろかったが、いざ読み始めると1話目からまったく笑えない。

作品が見せるオカンの姿と私の母親像のギャップのせいかただの関西弁おてんば少女にしか見えなかった。というか、これで“あるある”と思える人はどのくらいいるのだろう?

ネタはエロ本ネタに代表される使い回しばかり。終盤の展開も駆け足を通り越して強引さを感じるレベル。

エリカもドSキャラとして描いたつもりだろうが単なる性悪にしかなっていない。

拍手[0回]

課長令嬢(1) (少年マガジンコミックス)課長令嬢(1~2)/たかち ひろなり

B

 

 

オチは本当に上手だと思う。隣室の泣き声(12話)・「火」を「ねこ」と読む(25話目)・電車で髪が挟まる(30話目)などは良くできており、前半部分の流れを汲みつつきちんと笑わせてくれる。

反面、途中の展開はキレが悪く、ネタがキャラに依存しているためマンネリ感がある。

家族についての話が多く、課長令嬢という設定が生かせていない話も目立つ。

マンガ全体としてもそんな感じで終わり方は非常に綺麗だったが途中十分に楽しめたとは言いがたい。

拍手[0回]

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)ブラッドハーレーの馬車/沙村 広明

D

 

 

なにがしたいのかわからなかったが、特にしたいこともないのに描いたご様子。

最初こそネタの陰惨さに驚かされるが、そのネタだけで1冊描ききろうとしたためかなり薄味になっている。水増しに使われた設定に、予想通りの展開とよくある結末に終始するストーリーと勝負できていない部分が目立つ。

希望を見せなかったというだけでフィクションとしてみると絶望への落とし方も不十分。

読み終えても胸糞の悪さすら残らず、いかに自分がこの物語に感情移入していないかがわかった。

拍手[0回]

ブログ内検索
プロフィール
HN:
三枝
性別:
非公開
趣味:
読書・映画・ゲーム
自己紹介:
S
稀に見る傑作。

A
おもしろい。

B
まあまあ。

C
標準ランク。人によってはB。

D
微妙。

E
読むのが苦痛なレベル。

F
つまらないを越えた何か。

×
エックスではなくバツ。よほどアレでない限り使わない。
最新CM
[04/03 未入力]
[05/04  ]
カウンター
P R
忍者ブログ [PR]