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童夢 (アクションコミックス)童夢/大友 克洋

C

 

 絵が丁寧。

色使い(黒の濃淡)のせいか最近の漫画のような澄んだ空気感はないが、団地の傷み具合など描き込みが細かい。

 そういった作風が、目に見えない力によるちょっとした変化を描く超能力という題材とマッチしている。

ストーリーは超能力者同士のガチンコバトル。善悪の戦いというより、子供のけんかだが。

しかし、こうして昔の作品を見ると『ジョジョの奇妙な冒険』の超能力可視化がいかに画期的なアイディアだったかわかる。やはりなにをしているのかわかりづらい。

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G戦場ヘヴンズドア 1 (IKKI COMICS) G戦場ヘヴンズドア(1~3)/日本橋 ヨヲコ

C

 

 

 作者も1巻で言っているがマンガ描きの部分は味付け程度で、人としての生きざまを描く作品。青臭さと熱さが全開の夢追い青春物。

 絵はクセがあるが下手ではないと思う(1話で町蔵が平積みコミックを蹴り飛ばす場面が好き)。そのせいで話に入り込みづらくなってはいるが。

最終話で一気にまとめたため、ゴチャゴチャしてしまったのも難か。余談だが、エロシーンがエロくはないが妙に生々しい。

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南くんの恋人 (文春文庫)南くんの恋人/内田 春菊 <文庫>

C

 

 

 ちよみとの生活が淡々と描かれていく内容はペットマンガに近い雰囲気。

 SF設定ではあるが特に見せ場もなく、ギャグをとばすでもないちょっと変わったカップルの日常を描いている。

ラストについてはありっちゃありかなという感じ。否定はしないが、積極的に肯定する気にもなれない。

あと、あとがきは完全にチラシの裏に書いとけってレベル。「~自分のことなのでそうぞうですが」(P195)ってなんじゃそりゃ?

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空の下屋根の中 (1) (まんがタイムKRコミックス)空の下 屋根の中(1~2)/双見 酔

B

 

 

 “萌えマンガなんてキャラがかわいければ何でもいいんだろうけど、ついにニートが題材か”と苦笑気味に読み始めたが、意外とおもしろかった。

 かわいらしい女の子とほわっとした雰囲気でオブラートに包んではいるものの、触れているテーマは働く事のシビアな現実。就職活動の悪戦苦闘から仕事の理想と現実まで、クスッとくるギャグと絡めて描いてくれる。

ただ、もうちょっと続けてバイトと正社員の違いなんかも扱って欲しかったかな。

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6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)6時間後に君は死ぬ/高野 和明

C

 

 

 今までの作品で良かった所をなくしてしまった。

綿密な取材に基づいた社会的要素はないし、ストーリーもややありきたり。短編集だからか、映像化を念頭に書かれたからか。

ファンとしての期待値を差し引いても凡作と言わざるを得ない。

目立った欠点のある作品ではなく、それなりに楽しめる本ではあるのだが、デビュー作の『13階段』をピークとして1作出すごとに落ちてきているので、次作で盛り返して欲しい所。

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殺しの双曲線 (講談社文庫 に 1-4)殺しの双曲線/西村 京太郎

D

 

 最初に読者へのメッセージを入れるやり方は『0の殺人』を思い出すが、こちらはうまくやってくれた。双子トリックという一種のタブーを、事前に読者に知らせる事で有効活用する試みは評価したい。

が、読み物としては並。

平易を通り越して味気なさすら感じる文章だが、2つの事件がどうつながりどう終わるかでモチベーションを保つ事ができる。

オチは綺麗にまとめたものの衝撃的とまではいかなかったか(メインも例の“逃げ”だろうし)。

そして誰もいなくなった』のネタバレで1ランクダウン。

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アマガミ(特典なし)アマガミ/エンターブレイン <PS2>

C

 

 

 プレイ時間不明。
「オールコンプリート!」(32・34)出現済み。
1枚絵コンプリート。
イベント未コンプリート。
という状態で書いています。

中学生の時デートをすっぽかされた事でクリスマスにトラウマを持つ主人公、橘純一。
今年こそは楽しい聖夜にしようと一念発起する彼の6週間を描いた恋愛シミュレーション。

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アマガミ考察1 橘純一は疫病神なのか?

 

ネタバレあります。

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アマガミ考察2 絢辻詞の献身

アマガミ考察1 橘純一は疫病神なのか?の続きです。

前置き
長ったらしい上にどうでもいいので興味のある方以外は「続きを読む」で飛ばていただきたい。

考察1で書いたように不幸になるヒロインがいるものの、絢辻さんは違うと思っていた。
彼女が仮面を外し、真の性格でエンディングを迎えるスキBESTこそが最良だと思っていた。
クリスマスまで仮面をつけて過ごすナカヨシルートの彼女は不幸だと思っていた。
が、下記の考察を読んでその印象は崩れた。
( 凸)< ブブーン、ドドドーゥ !!|アマガミ:プレイ雑記その2/絢辻詞
不死鳥の夜明け「絢辻さん 僕の前では我慢なんかしなくていいから」
正直いまだに飲み込めていない部分もあるが、説得力のある内容である。
後々の事も考えるなら人間として成長できているナカヨシルートの方が良かっただろう。
だが、私はこれを読んでいるうちにある考えを持つようになった。
クリスマスという1日限定で観れば彼女が最も幸せなのはスキルートである、と。
以下、その根拠を列挙する。

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おっとり捜査 (1) (ヤングジャンプ・コミックス)おっとり捜査(1~10)/小手川 ゆあ

C

 

 『死刑囚042』でも書いたが(あらためて読み返すと言いたい放題だな…)、イマイチのめり込めない。不定期連載になって1話にボリュームが出てから多少マシになったものの、やはり最終回まで盛り上がらなかった。

キャラクター達の軽さとえぐい内容もミスマッチで、中和のつもりかもしれないがどっちつかずなってしまった感じ。

ギャグのせいか、主人公達どうせ死なないだろというのが常に頭にあり、サスペンスとしての緊張感がないのも痛い。

 あと、この作者“いう”と“ゆう”をナチュラルにまちがえてないか? まじめな人物までゆうなのは違和感あり。

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P.A.(プライベートアクトレス) (1) (小学館文庫)P.A.プライベートアクトレス (1~4・特別編)/赤石 路代

C

 

 

 個人依頼の女優というアイディアは〇。話の方もよく思いつくなと感じる豊富さ。

ただ、絵に表情の変化が乏しく(私が少女マンガの絵に不慣れなだけかもしれないが)、主人公である志緒の名演があまり演出できていない。当然、他の人物も同様で演技と人間ドラマが中心のマンガでこれは結構痛い。

また、そのせいかせっかくの話もあまりのめり込めなかった。

お気に入りは『吉宗とテイータイム』『マスオさんになりたい』『ジェームス・ディーンに花束を』。

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名探偵の掟 (講談社文庫)名探偵の掟/東野 圭吾

B

 

 

 ミステリー好き向けユーモア小説。

推理小説としての楽しみは期待できないが、メタ的な表現をふんだんに用いてこのジャンルのお約束をおちょくってくれる。真相解明にまったく興味のない事件関係者やアリバイ説明時に水を得た魚のように生き生きとする容疑者とあるあるネタで終わらせずギャグにまで昇華できているのはポイント高し。

 対照読者は限られるが、ミステリーの事を理解し問題点に踏み込んだ意欲作。

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六枚のとんかつ (講談社文庫)六枚のとんかつ/蘇部 健一

C

 

 

どうせバカやるならもっと突き抜けて欲しかった。

 驚くにはくだらなく、笑うには物足りないネタが多い。中途半端なミステリーに中途半端なギャグを合わせてもおもしろくはならないだろう。

 おもしろいのに完全にご当地ネタで推理できない『丸ノ内線七十秒の謎』、ラッコの絵に見えづらい『鏡の向こう側』と全体的に一歩足りない感じ。

あと、『五枚のとんかつ』は追加しなくてよかったと思う。たとえ思いついたとしても、しかるべき時まで暖めておくのがプロというものでは?

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緑の黙示録 (アフタヌーンKC (317))緑の黙示録/岡崎 二郎

C

 

 

 木の心が読めるというファンタジックな設定と、現代を舞台としたサスペンスタッチなストーリーギャップが〇。

動き出したりせず、植物が植物であるままに人を攻撃するのが、物語にリアリティを与えてもいる。

 その弊害として植物に関する解説が一定量入ってしまい人によっては面倒に感じるか(しかもSFなのでどこまでが本当なのかわからない)。

 個人的に気に入っているのは事件が解決したのではなく、ただ終わりを迎えただけの第3話『ケヤキ』。

あと、これ表紙で損してると思う。現代が舞台の話にはとても見えない。

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24のひとみ 1 (少年チャンピオン・コミックス)24のひとみ(1~6)/倉島 圭

B

 

 

好き勝手に話を転がすひとみ先生の奔放さに予想がつかず、相手のリアクションもあって思わず笑ってしまう。第25話のひき逃げのように、さらっと伏線を張りオチで締めてくれるのも〇。

コマの空いたスペースでダジャレをかましたり無駄なくページを使うのも評価。

ただ、3巻辺りから早くもネタが切れたのか、嘘というより悪口とダジャレが多くなってしまった。おまけマンガ『メグミックス』も似たような感じで、こちらはクスリともこなかった。

余談だが、ひとみ先生ってカラーよりも白黒映えする事を計算されていて良いデザインだと思う。

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ランク基準改訂のお知らせ

 

“Bランクにするほどじゃないけどおもしろい作品”と“別に何も感じなかった普通の作品”がCランクとして一緒くたにされており、Cランクが乱発されている事を改善するため、ランクの基準を改定します。

これまでAランクだった作品はSランクへ、Bランクだった作品はAランクへと格上げします。

そしてBランクを“まぁまぁおもしろい作品”、Cランクを“普通”とします。

D以下は今までと同様です。

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ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ナイルに死す/アガサ・クリスティー(加島 祥造)

C

 

 

 旅行記とそれに伴う人間関係が長々と書かれるが、核の部分は普通のミステリー。悪くはないが、特筆するような点もない。

長い旅行記というと『空飛ぶ馬』を思い出すが、こちらは人物にクセがあるせいかそう苦にならなかった。

ついでに言えば、そのおかげで多目の人物も覚えやすい。

あと、読んでいてなんとなく思った事だが、作者は色々な人物の思惑が重なって事件を複雑にしているという手法が好きな気がする(それとも古典推理小説全般がそうういうものなのか)。『オリエント急行の殺人』は彼女が書いたからこその傑作なのかもしれない。

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死ぬかと思った〈1〉死ぬかと思った1/林 雄司 <再読:単行本→文庫>

C

 

 

 恥ずかしかったり、痛かったりといった不幸な笑い話が満載。

日常性が話に親近感を持たせ、入り込ませてくれる(実話だし)。

ただ、糞尿ネタ、痛々しいケガのネタ、気持ち悪い虫ネタ等読むときに注意した方が良いものが少なくない。

あと、大便を漏らした話の多さはなんとも…。+αで何かあるならまだ良いのだが、『うんこもらした』なんて本当にただそれだけの話で笑い所が良くわからなかった。

逆に気に入ってるのは『ダニ殺し毛布で寝る』。

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蒼のサンクトゥス 1 (ヤングジャンプコミックス)蒼のサンクトゥス(1~5)/やまむら はじめ

C

 

 

 エイネストに関わる様々な思惑に、それ自体の謎となかなか魅力的なSF。そこで描かれる、男心をくすぐる熱い夢追い物語。

楽しさの根本はよくあるものかもしれないが、世界観が違うだけでも新鮮(近未来SFマンガってちょっと珍しい気がする)。

だが、終盤はちょっと小さくまとまってしまった感じ。

色々盛り上がる要素は入っているのだが、あっさり終わってしまった感じがする。

せっかくの伏線(『AREA27』のディスク)を読者にだけ見せない意図も謎。

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advent 1 (サンデーGXコミックス)advent(1~2)/原尾 有美子

D

 

 

 孤立して唯一の理解者しかいない主人公など全体的にストーリーがありきたり。おまけに説明が不足気味。

絵も、崩れるわけではないが変に見える部分が所々。病院でムカデのような敵に絡みつかれる所は身体との間に隙間があるし(そういう絵なのか?)、『審判』でハシゴに叩きつけられる所も違和感がある。

あと、真人の兄について解決したように見えない。DVって反省はするけど、またカッとなって繰り返すイメージ。

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