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星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン(池 央耿)

C

 

 

 科学知識によって考察を進めていく本格SF。

 SF初心者でも理解できる内容ではあるが、オチにさして衝撃を受けなかったあたり完全に理解できていたわけではないかもしれない(絶対わかるわけがないとサジを投げていたのもあるだろうが)。

 あくまでもジャンルはSFだがミステリーとしての楽しさも含んでいる。

 タイムスリップ等の小細工に走らず最後まで壮大さを貫いてくれたが、謎解きだけの物語なので人によっては退屈かもしれない。

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花まんま (文春文庫)花まんま/朱川 湊人

B

 

 

 語りの妙か物語自体の魅力か、主人公に感情移入させるのがうまい。

 ただ、『都市伝説セピア』は恐怖という万人に共通の感情であったのに対し、本作のノスタルジーは読み手の経験に依存するため楽しむのに若干のハードルを感じてしまう。たとえ平成生まれであっても失われた昭和の風景に哀愁を感じはするだろうがやはり不十分であろう。

 大阪の下町という舞台設定がさらに読者層を狭めてしまっている。

 解説(重松 清)の解釈は都合が良すぎでは。

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X-GENE 1 (ヤングサンデーコミックス) X-GENE(1~3)/柿崎 正澄/文月 剣太郎

C

 

 

 序盤は丁寧すぎるくらいの描き方だったが、後の方はダイジェスト版を読んでいるようだった。

 謎の犬の正体はニャアか?なんて予想していたがそういった捻りも一切なくバトルマンガのよくあるパターンをササッとなぞって終わってしまった。

 最初にゆっくりしすぎたがゆえの打ち切りだろうか。

 兼田刑事の異常な扱いの小ささなど後から使おうとしたのだと思われる伏線が散見される。

 『ダブルアーツ』もそうだったのだが、先を意識しすぎて、その時やっている話に割けるページを減らしすぎるのは本末転倒。

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魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)魔法少女まどか☆マギカ(1~3)/ハノカゲ/MagicaQuartet

C

 

 アニメ版鑑賞済み。

 同じ話でもここまで変わるかというのが真っ先に浮かんだ感想。

 ページ数の少なさゆえに駆け足で描写不足なため感情移入が難しく、原作の関係か新書サイズのマンガの半分程度の厚さしかないのに690円とコストパフォーマンスも悪い。

 過激な場面をやっておけばいいだろうという姿勢が感じられるのも残念だった。

 BGM等アニメならではの部分も魅力的だったあちらに対し、こちらもがんばってはいるのだが3ヶ月連続刊行という無茶な企画に潰された感じ。棚ボタ的にページを増やせた3巻から実力は感じさせるのだが。

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プラッシーボ 1 (マガジンZコミックス)プラッシーボ(1~2)/吉岡 榊

C

 

 

 話にオリジナリティがない。

 トラウマを抱えた主人公。きっかけは仲間を失ったこと。失うのが怖いから仲間を作らない。異能ゆえの迫害。

 ありがちな展開ばかりで読んでいておもしろみがない。

 せっかく考えたであろう賞金首制度や敵の設定はほとんど生かせていない。

 また、絵は主人公の顔だけがなぜか微妙。

 やればできるのに肝心な所が手抜かりという妙な作品。

 一緒に入っていた短編はまぁ楽しめた方だが、本編の真ん中に差し込む構成はおかしいと思う。

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奇想、天を動かす (光文社文庫)奇想、天を動かす/島田 荘司

C

 

 

 謎の奇怪さが期待を煽るが結末はやや拍子抜け。

 巨人とか起きた現象を誇張しすぎだと思う。死体歩行の謎も簡単に当てられた。

 社会派の部分は動機に社会問題がほとんど関係なく、また冤罪・戦争の傷跡という片方だけで1冊書けるようなテーマを扱ったわりに問題への踏み込みは浅い。 話創りに使いやすかった社会問題をつまみ食いしたという印象にしかならず。

 トリックまで問題追究に使った『13階段』を見習って欲しいところ。

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カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)カーテン/アガサ・クリスティー(中村 能三)

C

 

 

 ポアロシリーズに思い入れのある読者ならばショッキングかつ感無量な内容だろうが、何作か読んだだけの私には並程度。

 Xの手口がなんとも微妙。

 証拠より人間観察に依る部分が大きく、最後のヒントは予備知識が必要。正直、謎解きを楽しめたかと言われると怪しい。

 解説(山田 正紀)の分析はよかった。

 ところで、真犯人が隠されたまま発表された推理小説があるという豆知識を聞いたことがあり、それが本作だと思っていたが調べなおしてもそれらしい情報が出てこない。記憶違いだろうか…

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受注限定生産 DVD付き漫画文庫 「今日の5の2」宝箱今日の5の2/桜場 コハル <文庫>

D

 

 

ロリコンマンガというコメントしか浮かばない。

男が不可抗力でセクハラをしてしまい突っ込みを受けるというクスリともこないギャグが何度も使われるようなストーリー。人物の見分けがつけづらいうえに背景まっさらな絵。

今バリアー張ってるから無敵、なんて鬼ごっこ中に言いだすような小学生らしさをアニメ版はとても上手に表現していたが、こちらにはそういった要素もない。

 結果、目に付くのは小5少女のサービスシーンという残念な作品。

あと、チカの存在感がなさすぎる。

 余談。いくらアマゾンを調べても文庫版が見つからないと思ったらこの限定版でしか売ってなかったよう。中古書店で本だけ買ったからまったく気づかなかった…よく見ればカバーにバーコードもついていない

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うえきの法則 (1) (少年サンデーコミックス)うえきの法則(1~16)/福地 翼

C

 

 

 ゴミを木に変える能力なのにゴミが無限に出るため実質ただの樹木召還能力になっている。他にも設定を生かせていない部分が多い。

ネタ切れだからと新しい要素を入れるも結局うまく使えなくて…を繰り返している印象。

正義を連呼しているものの、敵というより対戦相手の感が強いためあまりはえず、悪役の目標は揃いも揃って人類滅亡という芸のなさ。

とは言え、全体を見れば粗が目立つものの場面場面では楽しめるレベルの作品ではある。暇つぶしには良い。

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法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー/アンソロジー

A

 

 

 選者のセンスが伺えるハイレベルなアンソロジー。

『誰がベイカーを殺したか?』は短編ならではのネタで、驚きと当たるわけないだろうという脱力感の混じりあった感覚は『どんどん橋、落ちた』に近い。

『脱出経路』は長編からおもしろい部分だけ抜き出したかのような出来で、監禁された者の手記という他の作品にはない魅力があった。

 この本を知るきっかけとなった『ひとりじゃ死ねない』はいかにも『消失!』の作者といった感じ。驚きは一歩足りないが脱力面では劣らず。

話のバリエーションが豊かゆえ必然誰が読んでも楽しめる話とそうでない話が出るのが難か。

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首無の如き祟るもの (講談社文庫)首無の如き祟るもの/三津田 信三

B

 

 

 ネーミングに記号的なものを感じてしまう程わかりやすくしたのは〇。待望の地形図もついて前2作(『厭魅の如き憑くもの』『凶鳥の如き忌むもの』)より圧倒的に読みやすくなっている。

 それでいて真相は今まで以上の衝撃。

 ただ、やはり推理更新方式は真相を小出しにしているようにしか見えず、パワーダウンにしかなっていないと感じる。

余談だが、栄螺塔構造図(P107)を見た時『Q.E.D.証明終了』13巻のクラインの塔と同じネタかと嫌な予感がしたがまったくの杞憂だった。

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Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)Steins;Gate/5pb./ニトロプラス <Xbox360>

B 

 

 

演出強化DLC適応済み
プレイ時間:49時間
実績:990
エンディング・アルバムコンプリート
TIPS数221/224
という状態で書いています。

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さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)さむけ/ロス・マクドナルド (小笠原 豊樹)

C

 

 

 容疑者を減らしに減らした後でも結末はなかなかに意外。ただ、伏線回収の妙などはなく、必然衝撃の度合いも低くなる。

 ストーリーはハードボイルド物で主人公の気のきいた言い回しが読んでいて楽しい。

 途中がそれほど退屈でなく、結末も意外と水準はクリアしている作品。

 ただ、人間関係が少々入り組んでおり、巻頭の人物表に活躍してもらうことがしばしば。

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花嫁のさけび (ハルキ文庫)花嫁のさけび/泡坂 妻夫

C

 

 ヒッチコックの『レベッカ』だなと思いながら読んでいたらやられた。

手垢でベタベタなオチ(ミステリーとしての仕掛けも終盤の展開も)だけどミスリードがうまい。伏線が細かすぎるのは難だが。

 あと、映画関係者の貴緒賛美には狂気的な気持ち悪さを感じたものの、やはり途中が退屈(この人の作品で毎回そう書いてる気がする)。

あと、『レベッカ』を観てないのにあらすじを知っているのは泡坂さんの別の小説に書かれていたからだと思ったのだが…どの本か思い出せない。

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428 ~封鎖された渋谷で~428 封鎖された渋谷で/スパイク/チュンソフト <PSP>

A

 

虹の栞出現済み・プレイ時間67時間 という状態で書いています。

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SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇街 ~運命の交差点~ 特別篇/セガ/チュンソフト <PSP>

B

 

NORMAL セーブ225回 完10 終115 ピンクの栞・金の栞獲得
HARD セーブ44回 完10 終122 同上

NORMALをクリア。
数ヵ月後に428をプレイ。
さらに数ヶ月おいてHARDをクリア。
という順で遊んでいます。

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コインロッカーのネジ。 (1) (ウィングス文庫)コインロッカーのネジ。(1~3)/こなみ 詔子 <文庫>

C

 

 

 不思議な子供に出会って大人が悩みを解決していくという児童書によくありそうな話。

 言いたいことをほんの少しだけ抽象的にして人物にそのまま言わせてしまうのは、短編だから仕方ないとは思うもののやはり臭さを感じる。

こういう、作者の主張を伝えることに重きを置いた作品は単純に娯楽としてのおもしろさを評価する(それを期待する)私のスタイルには合いづらい。だが、それでもあえて言うならこの本を読んで特に心に響くような部分はなかった。

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示談交渉人M (バンブー・コミックス)示談交渉人M/佐藤 秀峰

C

 

 劣化カイジ(『賭博黙示録カイジ』)という印象しか受けなかった。

麻雀雑誌だからそれの必要性については何も言わないにしても、示談交渉という題材がまったく生きていない。というかほとんど関係ない。

 麻雀のルールはあまり知らないが、あくまでも勝負師物としてそれなりに楽しめた。近藤のキャラづけはよくできていると思う。

あと、鼻水と涙ダラダラの絵は少し好みがわかれるか。

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リング (角川ホラー文庫)リング/鈴木 光司

C

 

 

 意味不明なビデオから次々と調査の糸口を見つけていくのはおもしろかった。

竜司の名探偵っぷりと、きちんとビデオに手がかりを残す作者に感心させられる。

ただ、ホラーとしてみるとあまり怖くない。このジャンルを読み慣れている人は全体の文章から恐怖を感じ取るのかもしれないが。

また、有名作の弊害か、ビデオが出た時など、作品自体に非はないのだが予定調和に感じてしまった。

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退職刑事 (1) (創元推理文庫)退職刑事1/都筑 道夫

C

 

 

奇妙な謎と意外性のある解決という推理小説のお手本のような内容。

ただ、論理を積み重ねてくというより数ある可能性から事実と矛盾しないものを選ぶというやり方なので、本当にそれであってるのか?と思ってしまう(『空飛ぶ馬』でも近いことを感じたが)。

 そのため真相にも驚けない。

また、あとがきを読む限りわざとマンネリにしているようだが同じ内容なら書く必要ないでしょ。奥さんの毎度の顔見せはいらないだろう。

推理小説的お約束の様式美とマンネリは違うと思う。

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