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妄想銀行 (新潮文庫)妄想銀行/星 新一

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『宇宙の英雄』のような、設定があってそれにオチがつく話(『ボッコちゃん』でよくあったパターン)ではなく、展開された話自体がオチる感じの話が多い。
最小限の描写しかされない本作では登場人物への感情移入がしづらくそういった系統のオチではおもしろさを感じづらいうえ、ダラダラと長いだけの感じる部分も。
また、人物の誰かが失敗して…というパターンが多いようにも感じ、表題作など出だしはよかったのだがオチが残念すぎる。

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ヒキ (ウィングス・コミックス)ヒキ/南国 ばなな







これは怖い。
いきなり身近かつ予想不能なところに入り込んでくる幽霊と、ホラーによくある過去の記憶というのを逆手に取った展開がおもしろかった。
絵は先入観もあるのだろうが少しBLっぽい。若干綺麗すぎというか…。主人公の父の若々しさには違和感。
あと、中根の出てくるくだりも必要なかったと思う。その後の展開にまったく絡まないのに、わざわざ本筋から外した恐怖要素を入れる意味がわからない。

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地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー 暗 (講談社コミックスなかよし)地獄少女 激こわストーリー 暗/永遠 幸/水上 航/柏木 志保/菊井 風見子/幸凪 優/佐藤 みなみ






短さゆえに無力感が強まった『本当になった夢』がベスト。
『青い蝶』は皮肉がきいていて良いのだが、占い師の言う「ただし…」はわからないままなのか。
絵で良かったのは『ドンドンドン』。ドアに対して顔が横になっているだけでここまで不気味になるとは。
全体的にどの話も一捻りされているのだが、そのツイストすらありきたりの範疇を出られておらず。
あと最初と最後に出てきた百物語はいらなかったと思う。

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アトランシティー (IKKI COMICS)アトランシティー/加倉井 ミサイル/渡辺 浩弐/岡崎 武士

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一見して雑な印象を受ける絵は見づらく、なにを描いているのかよくわからないコマも散見される。
ストーリーはアトランシティーに行くまでは良かったのだが、ワナビが出る辺りから微妙な展開に。設定はおもしろいのだが話自体はイマイチだった。
ゲーム・キッズシリーズの渡辺さんということで期待していたのだが、この人ショートショート以外は苦手なのだろうか。グローンとかの概念はおもしろかったのだが。

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座敷女 (KCデラックス (412))座敷女/望月 峯太郎
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1993年にストーカーを描いたことは単純に凄い。
が、後発でストーカー作品が大量に作られた今となってはそれらに埋もれてしまう程度の作品だと思う。つきまとわれること自体の恐怖より女の得体の知れなさがメインだし、怖がる対象としては人間味がありすぎてあまり怖くない。
あとラストのカサカサは蛇足だった。何者なのか正体のわからないまま終わるはずが、人間でないのがほぼ確定してしまった。

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笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)笑ゥせぇるすまん(1~5)/藤子 不二雄A <文庫>

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同じ題材の話(ゴルフなど)が多く、女が原因で堕ちたり深酒で意識をなくしたりと展開もワンパターンぎみ。
喪黒との約束を破っての崩壊が大半だが、守ったのに酷い目にあう話も理不尽で○。ただ、そういった話はオチに脈絡がないのが残念か。
あとがきにあるように本作は『ファウスト』をモチーフにしているが、本作が上に上げたような自業自得型の破滅なのに対し、同じく『ファウスト』をモチーフにした魔法少女まどか☆マギカや同じく契約型の話は従順でも酷い目にあう。世代のよる価値観の違いにあわせて物語も変わるのだろうか。

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極東綺譚 1 (マガジンZコミックス)極東綺譚(1~3)/衣谷 遊

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良くも悪くも濃い。
絵は細かい所まで描いてあるのだが見づらく、話もしっかり作っている反面わかりづらい。独創的な世界を創ったのはいいものの読者を置いてきぼりにしてしまった。
人を選ぶ作品だが、気に入ったところで待っているのは打ち切り丸出しの中途半端なラストという残念な本。
あと、「潮の難には南の塩」のような言葉遊びが多用されるのだが、ダジャレに見えてしまいなんとなくまぬけに感じてしまう。

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生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)生首に聞いてみろ/法月 綸太郎

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このミス1位と聞いて期待していたのを差し引いても並程度の作品だと思う。
巻末の対談で伏線がやたらと強調されているが、ダブルミーニング系の伏線でない場合は“あの伏線はこういう意味だったのか”という驚きが楽しみの根源だと思う。しかし、本作はそういったサプライズ要素が全編を通して薄め。
ミステリーのおもしろみはそれだけではないと思うが、本書にはこれという長所が見つからず、長いわりに読後の満足感は低め。

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黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)黄色い部屋の謎/ガストン・ルルー(宮崎 嶺雄)

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書きたいことが解説(中島河太郎)でほとんど出てしまった。
時代を経て色あせたトリックに、まどろっこしい今の読者が楽しむには少し厳しい作品。特にさんざん引っ張った黄色い部屋の謎の真相は肩すかしとしか言いようがない。
また『モルグ街の二重殺人事件』『まだらの紐』について自作はこれらよりすごいということを示すためだけにネタバレをしたのもいただけない。
『金田一少年の事件簿』にパクられたのではと言われる本作だが、あちらの方がよくできていると感じた。

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090 えこといっしょ。(1) (少年マガジンコミックス)090えこといっしょ。(1~4)/亜桜 まる

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えこないし読者めいめいが気に入るであろうヒロインがかわいい以外の長所が見当たらない。
ギャグは笑えず、ストーリーも適当の一言に尽きる。人型携帯という点をネタにした序盤からラブコメにシフトしたその後まであまりおもしろいと感じなかった。
唯一、読者からのメールが物語に大きく影響を与えたという点だけは、前代未聞かは知らないが、なかなかおもしろい試みだと思う。借金ネタとかもっと引っ張れただろうに、惜しげもなく終わらせて潔い。

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ふたりめの事情 (ウィングス・コミックス)ふたりめの事情/久世 番子

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褒めるところもくさすところも突出したものは見当たらないよくあるホームコメディ。
再婚のような思い話でも明るく仕上げられるのは『暴れん坊本屋さん』でも良かったところだが、この手のホームドラマではよくある描き方。
おまけ短編『NO GIRL , NO LIFE』は学校に2人しかいない女子がもてないどころかあまつさえ男子同士がというのは一発ネタとして笑えたものの、その後の武藤が呼び出される辺りはさすがに気持ち悪い。

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不安の種+ 1 (少年チャンピオン・コミックス)不安の種+(1~4)/中山 昌亮

C






オチョナンさんにキューコン女と1巻は秀逸な話が多かったが、それ以降は『誘怪犯』の劣化版のような話が増えていった。
ストーリーで怖がらせようとしているのだが、あえて尻切れトンボにするという作品コンセプトはそのままなので無駄に長いという印象にしかならない。
全巻セットで見ると前作『不安の種』の方が良いが、1冊単体ではこちらの1巻に軍配が上がるかな。
でも、この作品はできるだけたくさんの話を読んで自分の日常に近い話を見つけて楽しむものなので両方読んだ方が良いと思われる。

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Dead dream DEAD DREAM/大橋 薫

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地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー』からできの悪い作品を寄せ集めたような本。
話が怪談として怖くないうえ、変なひねり方で妙にわかりづらい。
またメッセージを物語にうまく入れ込めておらず、作者の主張を伝えようとしているのだと思われる部分は粉物がダマになっているような感じ。平たく言えば説教臭い。
1話がそこそこの長さのわりに満足感はなく、かといって無駄なところが多いわけでもないため単に話がおもしろくないのだろう。
絵も下手。

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ブルーカラー・ブルース (Next Comics)ブルーカラー・ブルース/タカ
A






これはすごい。フィクションというオブラートに包まれることのない直球の現実はただただ悲惨の一言。
自分が置かれている困難が乗り越えるべきものなのか逃げるべきものなのかというのは、困難に立ち向かうことを良しとする作品が多い中でなかなか見られない苦悩であり、かつ現実世界では誰もが持つ悩みではないか。
『賭博黙示録カイジ』の心理描写が好きな人におすすめ。
技術的未熟さを作者のパワーがカバーしている良作。

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ライフ(1) (講談社コミックスフレンドB (1296巻))ライフ(1~22)/すえのぶ けいこ
C





いじめを描くという意味では、相手個人ではなくいじめという行為を敵として描いたドラマ版の方が良かった。だが、ライフというタイトルにふさわしいのはこちらだろう。
子供向けの雑誌でここまで踏み込んだいじめの描写をしたのは評価。
だが序盤のテンポが悪めで、コマも全体的に大きくセリフが少ないため20冊もかけてやる話かと感じさせられる。
バトルマンガばりの大げさな描写もギャグにしかならない

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Zero (バーズコミックス)ZERO/冬目 景
D





作者として表現したいことはあったのだろうが、娯楽としてみると評価しづらい作品。
ストーリーの3分の2近くを占める逃亡部分にまるで緊張感がないのが痛い。極端な話、毒ガスの場面とラストだけの短編でも良かったのではなかろうかと思わされる蛇足感。
1話目みたいな話をずっと読ませてくれた方が良かった。
厭世感につかれた人の妄想をそのまま具現化したような作品なので合わない人にはとことん合わないと思われる。

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不安の種 (1) (ACW champion)不安の種(1~3)/中山 昌亮

B

 

 

日常が舞台の短編ホラーというと『誘怪犯』を思い出すが、あちらがストーリーで怖がらせていたのに対してこちらは絵で怖がらせる内容。

ホラー映画よりも日常にフッと異物が入り込む心霊映像的なものが好きなら本書は気に入ること必至。

リアルな絵と幽霊の造形はすばらしいが、霊の出現を効果的に見せるのに終始する作品なため満足度は高くなりづらく、飽きもきやすい。なにより印象に残る話がある程度ストーリーを感じさせるものばかりというのが作品コンセプトの欠点をよく表している。

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殻都市の夢 (F×comics)殻都市の夢/鬼頭 莫宏

C

 

 

 

男の倒錯っぷりが目を引き、皮肉のきいたオチ(デートで相手を退屈させてふられる様を想起させられる)の第6話『創物主の檻』が個人的ベスト。『アンデッド』と同じ設定ながら表現の上手さでより強い切なさを感じさせる第3話『生死者の聾』も良かった。

話と話でつながりがあるのだが、別人だけど描き分け不足で似てる人間がいたのは難(3話の奥さんと4話の少女と5話ラストの少女)。

あと作者の趣味と思われるが、少女の裸体がほぼ全話に出るのも人を選ぶか。

予断だが、この本のタイトルの読みは“かくとしのゆめ”だそうで。作者に聞いたところこころよくお答えいただけた。

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学校であった怖い話―アンソロジー (ちゃおホラーコミックス)学校であった怖い話/今井 康絵/清水 真澄/栖川 マキ/早津 ちさと/小室 栄子/牧原 若菜

D

 

 

学校に関係ない話が多すぎることと「モテ男くん」など言葉づかいにゲンナリさせられることの2点が大きな不満点。

ストーリーも全体的にイマイチ。

『呪信メール』は短編なのに無駄な部分が多い。『希望の女神』はオチに脈絡がなさすぎる。『Death Spiral ~永遠の呪縛~』『呪いのたて笛』はまあ良かった。『未来ダイアリー』は最初に挙げた2点に目をつぶれば及第点。『月女神の階段 ~黒の事件簿~』は安サスペンスというコメントしか浮かばない。

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ARMS (1) 少年サンデーコミックススペシャルARMS(1~22)/皆川 亮二/七月 鏡一

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ARMSの強さや敵の卑劣さベテランの熟練を解説するのではなく実感させてくれる演出はいい。

ストーリーは王道パターンだが、少年誌にしてはキツイ展開や戦略的な戦いがありがちさを感じさせない。が、死に際に敵に同情を誘うような描写がいきなり増えるなど悪い意味で王道を踏襲してしまっている。

また、敵が改心して仲間になった後にさらに強い敵が現れて殺されるなど同じパターンを何度も使いすぎで話の印象が薄くなってしまっている。

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