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不死者あぎと 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)不死者あぎと(1~5)/なるしま ゆり

D

 

 

なんだかよくわからないうちに終わってしまった。

パラパラと2度読みするとわりとよくできた話なのだが、1巻で主要3人全員に謎ができるなど理解しづらくも感じた。

また、あとがきを読むとわざとあいまいにしている部分もあるようだが、通常欠点となりうる要素を意図的に使うにはそれなりの注意が必要。本作ではそれのおかげで神話的雰囲気が出てはいるが、やはりマイナスの方が強く感じた。

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銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)銭ゲバ(上・下)/ジョージ秋山 <文庫>

C

 

 

 よくこれが少年サンデーに連載できたなと思う陰惨さ。少年誌らしい夢や希望はなく、全編に渡って悪党がはこびり続けている。

 ただ、後発が似たような話を描きまくったのかもしれないが、中途の破天荒ぶりに比べて締め方(主人公の至った結論)が普通なのは残念か。金より大事なものがあるというのは今では手垢のついた題材なのかもしれない。

あと、古いマンガなので少し読みづらい表現も。

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動かぬ証拠 (講談社文庫) 動かぬ証拠/蘇部 健一

D

 

 

 推理物でいう“最後の一行”物を“最後の一枚物”に変えただけで、絵である必要性の薄い話ばかり。『しあわせの書』のように成立させたことを褒めるほどでもなく、発想自体もそうおもしろくはない。

読み物としても全体的に長ったらしく、削りに削れば4コママンガにできるのではというものすらある。

おまけにオチは予想外なのにおもしろくないというなんとも残念なものが少なくない。

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凶鳥の如き忌むもの (ミステリー・リーグ)凶鳥の如き忌むもの/三津田 信三 <単行本>

D

 

 

前作『厭魅の如き憑くもの』はホラーとして楽しんだが、今作はまったく怖くない。事象をロジカルに捉えて進むうえ、怖がらせようという意思そのものを感じなかった。

 また前作では雰囲気作りに一役買っていた土着信仰描写も蛇足感が強まる。

 おまけにトリックには無理がある。チベットの例を出していたけどあれは解体してあの時間なのであって、そのままの場合完遂できるかどうかすら怪しい。

 あと、やはり地形図は欲しいところ。

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実験小説 ぬ (光文社文庫)実験小説 ぬ/浅暮 三文

D

 

 

前半は『しあわせの書』『生者と死者』のようなおもちゃ短編集。

『カヴス・ガヴス』はよくやるなと感心した。 逆に『お薬師様』は混ぜこぜにした話を2周目で時系列順に読ませるだけでちょっと残念。

 一方、後半は『まだ旅立ってもいないのに』のような意味不明さ。

実験的という意味では十分だが、読み物としておもしろいかは少々微妙。“思いつき”を作品として楽しめる“アイディア”にまでもっていけてない面もあると思う。

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厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)

厭魅の如き憑くもの/三津田 信三

C

 

 

』を彷彿とさせる濃厚さ。

夜道を一人歩くような言いようのない不安で不気味な雰囲気はみごと。物語への没入度が高く、自然そこで語られる怪異も怖さを増す。

 ただ、言葉尻をtpらえるような細かい複線は読者に自主的に気づかせるべきであって、本編で堂々と出すならもうちょっとパワーが欲しかったか。

 また、村の歴史などはよく考えたなと感心させられる反面、それ本筋に関係あるの?と説明の長さに平行させられる。

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赤い妹 (バンブーコミックス マーブルセレクト)赤い妹/外薗 昌也

C

 

 

 血まみれの女性に“赤い妹”、これは怖そうだと期待したら表題作とカバーイラストは別の作品でガッカリ。

読む前が一番怖いというちょっと残念な本。

とはいえ、どの話も起承転結がしっかりしており、ハズレなしで楽しませてくれる。幽霊の怖さと人の怖さ、怖い話とギャグタッチの話と中身もバリエーションがあって良い。

ところで、あとがきの内容はどのくらい信用して良いものやら…さすがにアシスタントのくだりは嘘くさい。

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女子高生 1 新装版 (アクションコミックス)女子高生 Girls-High(1~9)/大島 永遠

B

 

 

 “黙っていればかわいいのに”を地でいく少女達のマンガ。

 女子高生の裏側にスポットを当てており、明らかに脚色が入ってはいるものの、結構よく観察できている部分もあると思う。特に58限『目指せモテ軍団』の男心研究は図星すぎて笑ってしまった。

ただ、あまりネタ元が豊富でないのか早々と普通のギャグマンガに移行してしまった(それでもおもしろいが)。

生理ネタなど内容的にやや人を選ぶのは難かな。

しかし、2巻で遊んでるのがゲームキューブ(P7)で最終巻はDS(P151)とは時間の流れを感じる。

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砂漠 (新潮文庫)砂漠/伊坂 幸太郎

C

 

 

 あいかわらずキャラ描写は上手(『彼女が死んだ夜』のタックシリーズを思い出す5人だ)。

 が、ストーリーが他愛なさすぎ。事件は起きているが、フィクションとしては平凡すぎる。さりげなく伏線を引いて、爽快な回収というのも一応やってはいるが歴代作品に劣る感じ。

最近、伊坂作品を読むと上記したような感想ばかり浮かぶが、単に私が飽きてきただけなんだろうか。

あと、P283の売れる小説どうこうはスタンスの表明って事でいいのかね。『オーデュボンの祈り』でも寓話について似たような事を書いてた気がするし。

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メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫) メドゥサ、鏡をごらん/井上 夢人

C

 

 

最初ページを開いた瞬間に感じた違和感が氷解した時(P374)、世界が崩壊し読者すらも怪異に巻き込む。

 物語が荒唐無稽にならず、それでいて自分が同じ状況になったら発狂しそうな理不尽さの加減がちょうど良い。 メドゥサのデザインも良く、特に目の部分は怨霊的な不気味さと怪物的なそれを併せ持っている。

難点は明らかに不必要なほど長い事で、ミステリーかと思うくらい細かく事件を説明する事はなかったと思う。

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魔法遣いに大切なこと―Someday’s dreamers (1st) (ドラゴンコミックス) 魔法遣いに大切なこと(1~2)/よしづ きくみち/山田 典枝

C

 

 絵は綺麗だし、話も良いんだけど、ちょっと詰め込みすぎたか。実質8話しかないのにユメの成長に先生の過去に個々のエピソードにで、濃くなるどころかまんべんなく薄味になってしまった。

 ほとんど出てこないが、方言そのままというのも読みづらい。

 魔法が世間に知れ渡っているという設定は良かったが、魔法で何ができて何ができないのかはあいまい(ホウキで空飛んだりできないの?)。

あと、3話目は"先生の願いを叶えたい"という康之の願いをユメが叶えたって事?

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失踪日記失踪日記/吾妻 ひでお

C

 

 

 ギャグマンガには邪魔な暗い部分を上手に回避している(柳井の嫌みを全部「ねちねち」で済ませていたり)。そのため現実では会いたくないアレな人達が、魅力的なマンガキャラに生まれ変わっている。

 ストーリーはそんな彼らのめちゃくちゃな日常がおもしろい。しかし、作者の説明不足で意味のよくわからない場面が散見される(カバー裏で触れられている「司会がわけのわからない事を語る(182頁)等」。

あと、マンガ1冊1000円越えはさすがに高い。

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学校であった怖い話学校であった怖い話(上・下)/飯島 健男/南部 佳絵

D

 

 

 ゲーム版の良さが選択肢による展開の多様さだったため、そういう意味ではややハンデを抱えている作品。

高木ババアの話は丈の長さ相応に楽しませてくれたが、他はイマイチ。 小説ならではの表現を気にするあまり過激な描写ばかりが目立ち、恐怖という要素が薄く感じた。

 また、語り手の性格も変わっており話している様子がイメージしづらい(荒井の「ひひ……」はちょっとね)。

ゲームからそのまま持ってきたような文章で情景描写も薄め。

あと、風間の話はもう少し短くならなかったのか。

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シナオシ (富士見ミステリー文庫)シナオシ/田代 裕彦/若月 さな

C

 

 

 前作(『キリサキ』)は現行基準でいけばBランクだが、本作はこの評価。

作品として一歩劣るのもあるが、本作が続編(姉妹編?)であるというのが大きい。同じ舞台同じ設定で似たような話を為直す意味がわからない。

キリサキ既読者でこの真相に衝撃を受ける人はまずいないのではないか。

おまけに説明のわかりづらさはそのままときた。

あと、前作と同じ学校を舞台にするなら制服のデザインくらい統一すべき。P161からすれば夏服と冬服というわけでもなさそうだし。

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どんどん橋、落ちた (講談社文庫)どんどん橋、落ちた/絢辻 行人 <再読>

B

 

 

 初めて読んだ時は素直に驚いたが、改めて読むと見事なまでのバカミス。

だが、それでも『ぼうぼう森、燃えた』の秀逸さは色あせない。1話目でやられて地団太を踏んでいる読者の足下にビー玉を転がすような憎たらしさ。

ただ、全編通して内輪ネタの気があり、U君の正体が過去の作者などわかりっこない。本来なら解説がその辺りをフォローしてくれるのだが、残念ながら本書解説はその用を為していない。

しかし、『名探偵の掟』といい、この手の悩みは推理作家共通なのか。

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さまよえる脳髄 (集英社文庫)さまよえる脳髄/逢坂 剛

D

 

 

 がっかりオチ。発表当時は違ったのかもしれないが、今となってはハズレオチでありきたりなうえにおもしろみもない。

脳についてきちんと取材しており、精神病や脳機能障害にかかった人物の描写は興味深かった(特に海藤)。

 ストーリー自体は、犯人に終われる部分が少しサスペンスフルなものの、そうおもしろいものでもない。

あと、最後の犯人の言葉が小物臭全開なのも残念。

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ソムリエ (1) (SCオールマン)ソムリエ(1~9)/甲斐谷 忍/城 アラキ/堀 賢一

B

 

 6巻で作者も言っているが、ワインマンガではなくソムリエマンガ。

酒ビン一本ですべてが解決するのではなく、あくまでもサービスによって話が進んでいくのは〇(察しが良すぎて“ソムリエ探偵佐竹”になっている面はあるが)。

お気に入りは56話で大阪店の客が自身の楽しみ方について話す所。ワインならではの魅力を語りつつ、ストーリー的な見せ場にもなっている良いシーンだと思う。

しかし、ワイン1つ1つにこうも様々なエピソードがあるとは。

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暴れん坊本屋さん (1) (Un poco essay comics)暴れん坊本屋さん(1~3)/久世 番子

C

 

 

 子供が絵本からスリップを抜いて鬱陶しい等、書店員なら共感してしまうようなネタが、たとえムカつくようなものでもコミカルに描かれている。

ただ、この手のマンガはその就業事情を知るのが楽しみの一つだが、書店というのはさほど特殊な業種でもない。どちらかというと上記したようなあるあるネタに終始してしまっている感があり、説明不足ではと感じる場面もちらほら。

あと、加害者の犯罪意識が低いといわれている万引きまでコミカルにしてしまったのは微妙。

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夢ビデオ―2000年のゲーム・キッズ〈2〉2000年のゲーム・キッズⅡ 夢ビデオ/ 渡辺 浩弐

B

 

 

 ハイテクに対する発想の転換とキレのあるオチは安定しておもしろい。

今回、読んでいて気づいたが、作者はたとえ話をいれてわかりやすく説明するのが上手だと思う。62話『宿命』で性的嗜好を天気の好みに当てはめて説明された時は感心した。

ハイテク技術を扱う小説でこれはそうとうな武器になると思う。丈の限られた短編ではなおさらだ。 

お気に入りは45話『パパママとママパパ』66話『子はかすがい?』

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『瑠璃城』殺人事件 (講談社ノベルス)『瑠璃城』殺人事件/北山 猛邦 <新書>

D

 

 きちんと物語にけりをつけただけ前作(『『クロック城』殺人事件』)よりは評価できるが、できの悪いラノベのような内容はあいかわらず。読み始めて作者の筆力にげんなり、慣れた頃にスノウウィのきざなセリフにまたげんなり。

SF設定をルール付けなしで城のトリックに使ってしまったのも×。最後のオチに使うだけなら良かったのだが。 

トリック自体は私がこの手のものが苦手なので客観的に評価はできないが悪くないと思う。

あと、これとネタが被っているような気がするが…よくあるものなのか?

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