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自動車部品メーカー電子営業物語 (アクションコミックス)自動車部品メーカー電子営業物語/江上 鴻基

B

 

 

頭脳戦のおもむきすら感じさせる策略と難波のいやらしい笑みは『ONE OUTS』を思い出させる。

元メーカー営業の作者は自分が難波のような人間なら会社を辞めなかったとコメントしているが、これは現実離れしたヒーローがいてやっと平和が保てるほど当時のメーカーが追いつめられていたということではないか。

会社と言うきわめて現実的な舞台なのでありえないと冷めた目で見てしまう人にはあわないだろうが、味もそっけもないタイトルとは裏腹に楽しめる1冊だった。

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地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー (講談社コミックスなかよし)地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー/永遠 幸/小鷹 ナヲ/ハタノ ヒヨコ/明日賀 じゅん/白沢 まりも/青月 まどか

C

 

 

及第点ぴったりぐらいのできか。オーソドックスな話がオーソドックスな演出で描かれており、暇つぶし以上の価値を見出すのはちょっと難しい。

全体的に怖がらせるより大ゴマサプライズでびびらせる内容に偏っているのも難。

そんな中で地獄少女が連作作品として格の違いを見せ付けた印象。人間模様にちょっと安っぽさを感じるものの、テーマをよく表現できており、おあばけ怖いだけで終わりの他よりも頭一つ抜けている。

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あさっての方向。 1 (BLADE COMICS)あさっての方向。(1~5)/山田 J太

C

 

 

 

凝った演出は読んでいて単純に楽しいが、それが読みづらさにもつながってしまっている。次にどのコマに行けばいいのか吹き出しはどの順番で読めばいいのか、マンガを読む上での根本が不便で人によってはストレスすら感じそう。

ストーリーも途中で番外編が入ったり、出す意味があるのかと思わされる双子が出てきたりでちょっとまとまりがない。

心理描写が丁寧なので感情移入しやすいのは良かった。

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Oz (1) (MFコミックス アライブシリーズ)Oz オズ(1~6)/刻夜 セイゴ/岩井 恭平

C

 

 

 

GAIAという世界を作り上げ、設定倒れではなく話に反映できているのは評価。

だが、それゆえエンジンがかかるまでが長く、本格的にバトルが起こるのが3巻の初めというのは月刊誌では遅すぎる。

最弱の能力をどう工夫して戦うのかを楽しみにしていたのだが、打ち切り(?)になってしまいたいした見せ場もなく終わってしまった。

あと、再録なしという触れ込みでプレゼントされた小冊子の内容が普通に最終巻に載っているのは…。

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ズッコケ中年三人組ズッコケ中年三人組/那須 正幹 <単行本>

C

 

 

 

子供の頃にシリーズファンだった人が同じく大人になったズッコケの面々と再会する同窓会的な作品。

しかし、ただ懐かしさに浸らせてくれるのではなく、花山商店街がシャッター通りになっていたりとシリーズ読者のツボをなんとも嫌な形で刺激してくれる。

怪盗エックスのトリックは良くも悪くもズッコケ的というべきか、あえて児童書時代と同レベルのものにしたのだろう。

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顔のない肖像画 (新潮文庫)顔のない肖像画/連城 三紀彦

B

 

 

 

他の作品に比べて文章が平易でストーリーも叙情感なんかより単純に楽しめるのを重視した感じ。

オチは平凡だがなんの負い目もない主人公が心理的に追いつめられていく様が見事な『路上の闇』とオークションの熱気で盛り上げ予想できないオチとなんとも切ない余韻を残すラストに着地してくれた表題作が良かった。

テレビのサスペンスのような安っぽさを感じる話がいくつかあったのは残念。

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前書き
本筋とはほぼ関係ないので興味のない方は「続きはこちら」を押して本文へどうぞ(検索サイト等から直接記事にアクセスしている方は「1.ゲームとは~」まで飛ばせばOK)。

最初に断っておくが、私はDLC(ダウンロードコンテンツ)なんて消えてしまえと言いたくてこの文を書いたわけではない。

この問題に興味を持って検索してみたものの、特定のDLCへの文句やどのDLCなら許せてどのDLCならアウトかという個人的基準を記した文章はあってもある程度の客観性をもって嫌いな理由を分析しているものが(少なくともグーグル検索10件以内には)なかったため、私が書こうというだけの話である。

ここは書籍のレビューを扱うブログである。時々アドベンチャーゲームのレビューを書くが、物語を楽しむという点で小説との親和性が高いと考えてのことだ。

だからこのブログでゲームに関する記事を書くことは場違いなのだが、私はここ以外に意見発表の場を持たないためそこには目をつぶるかたちとなった。

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友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC)友達100人できるかな(1~5)/とよ田 みのる

A

 

 

 

動機や設定が少し特殊なものの、ストーリー自体はよくある友情物。

だが、描き方がとてもうまく、ありがちな話でも自然に感情移入させてくれる。毎回見せ場を大ゴマにするというシンプルな演出ですらここまで効果的に使えるのは実力のなせる技なのだろう。

絵も『ラブロマ』より見やすくなっており、癖を個性にまで煮詰めている。

完成度の高い作品だっただけにラストの駆け足は残念至極。終盤の話があまりおもしろくないのがその思いを強くさせる。

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Dr.モードリッド (バーズコミックススペシャル)Dr.モードリッド/外薗 昌也

C

 

 

 

大きな流れによる壮大さや強い満足感こそないものの、1話1話を楽しむには十分なでき。

扱っている題材はオカルトだが、超常現象で話を起こすもののその後の展開が原因解明に戦闘と少年マンガでもよくあるオーソドックスなものなのでわりと万人受けしやすい。

戦闘も相手の特性を利用したり妙なガジェットを使ったりでバリエーションが出ておりおもしろい。

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メモリーズオフ ゆびきりの記憶(初回限定版)メモリーズオフ ゆびきりの記憶/5pb <XBOX360>

C

 

 

メモリーズオフシリーズ初プレイ
エンディング・シーンタイトル・アルバムコンプリート
既読率:99.79%
プレイ時間:47時間
実績:985
以上の状態で書いたレビューです。

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MIND ASSASSIN 1 (ジャンプコミックス)MIND ASSASSIN(1~5)/かず はじめ

B

 

 

主人公の能力に目がいきがちだが、あくまでもストーリーのためのパーツでしかない。

記憶を消せるということはどんな悲劇が起きようとも最後はめでたしめでたしにできてしまうということで、本作の被害者は少年マンガにしてはかなり酷い所まで突き落とされる。結果として事件が大きくなるため悪役にも箔がつき、ラストの爽快感も大きくなる。

掲載誌がジャンプなのでいつバトル物にされるかと冷や冷やしたが、最後までストーリー重視のスタイルを貫いてくれた。

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逆走少女―終わらない夏休み (電撃コミックス)逆走少女 終わらない夏休み(1~2)/ともぞ カヲル/久保田 浩康/大塚 英志

E

 

 

ダメだこりゃ。

いろいろ詰め込んだものがほとんど読者と共有できていない。最初から最後までずーっと置いてきぼり。エントロピーなんて言葉を解説なしで使われてどれだけの人がわかるのか。

難解というのもあるが、それ以上に描写が下手。

ループというそう珍しくもないストーリーに困難から逃げないというよくあるテーマをなぜここまで読みづらくできるのか。

唯一の長所はカバーイラストの綺麗さだが、買う前に唯一目に入る部分が綺麗というのは…。

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オレとメイドと時々オカン (IDコミックス REXコミックス)オレとメイドと時々オカン/内村 かなめ

D

 

 

かわいいメイドロボだけど中身はオカンという設定だけはおもしろかったが、いざ読み始めると1話目からまったく笑えない。

作品が見せるオカンの姿と私の母親像のギャップのせいかただの関西弁おてんば少女にしか見えなかった。というか、これで“あるある”と思える人はどのくらいいるのだろう?

ネタはエロ本ネタに代表される使い回しばかり。終盤の展開も駆け足を通り越して強引さを感じるレベル。

エリカもドSキャラとして描いたつもりだろうが単なる性悪にしかなっていない。

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課長令嬢(1) (少年マガジンコミックス)課長令嬢(1~2)/たかち ひろなり

B

 

 

オチは本当に上手だと思う。隣室の泣き声(12話)・「火」を「ねこ」と読む(25話目)・電車で髪が挟まる(30話目)などは良くできており、前半部分の流れを汲みつつきちんと笑わせてくれる。

反面、途中の展開はキレが悪く、ネタがキャラに依存しているためマンネリ感がある。

家族についての話が多く、課長令嬢という設定が生かせていない話も目立つ。

マンガ全体としてもそんな感じで終わり方は非常に綺麗だったが途中十分に楽しめたとは言いがたい。

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プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))プレイバック/レイモンド・チャンドラー(清水 俊二)

C

 

 

やはりチャンドラーは合わない。ハードボイルドというのはかっこいいという感覚的な部分を楽しむものなのでどこがとは言いづらいが、私にはマーロウがかっこよく見えなかった。

訳が古く文にスマートさを感じづらかったせいもあるだろう。

謎解きはハードボイルドということであまり期待していなかったがそれにしたってちょっと残念なオチ。

今作のマーロウはジェームズボンドが如く簡単に女と寝たりで今までと違うようなのでもう1作程度読んでみたい。

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歯と爪【新版】 (創元推理文庫)歯と爪/ビル・S・バリンジャー(大久保 康雄)

C

 

 

時代と共に色あせてしまった作品。2つの視点を交互に見せる手法もしかけられたトリックも今ではすっかりありふれたもので物足りない。

唯一、目を引く結末を袋とじにするという試みも開かずに出版社に送れば返金とかなりの自信の見せようだが、上に述べたようにありふれた内容なのに加え、袋とじのタイミングも特にハイライトとは言いがたい場面でさほど続きは気にならなかった。

また仮に気になったとしてもラストのパンチが弱いため、満足感を得られないという結果は変わらなかったと思われる。

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ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)ブラッドハーレーの馬車/沙村 広明

D

 

 

なにがしたいのかわからなかったが、特にしたいこともないのに描いたご様子。

最初こそネタの陰惨さに驚かされるが、そのネタだけで1冊描ききろうとしたためかなり薄味になっている。水増しに使われた設定に、予想通りの展開とよくある結末に終始するストーリーと勝負できていない部分が目立つ。

希望を見せなかったというだけでフィクションとしてみると絶望への落とし方も不十分。

読み終えても胸糞の悪さすら残らず、いかに自分がこの物語に感情移入していないかがわかった。

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パラドクス・ブルー 1 (BLADE COMICS)パラドクス・ブルー(1~5)/中西 達郎/nini

D

 

 

選択肢分岐にイザナミエルの口上と読者に問題を解かせようという意気込みはすばらしいのだが、かんじんの問題がおもしろくない。私が暗号物嫌いなのを差し引いても出てくる問すべてが暗号物では解く気も失せる。

マンガとしてもイマイチ。キャラが騒ぐだけの質の悪いバラエディーのようなギャグ。『24のひとみ』のひとみ先生とは真逆のカラーしか考えられていないキャラデザ。伏線回収と設定披露と物語の締めを同時に行ったゴタゴタのラスト。

論理少女』の失敗版というのが正直な感想。

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PLUTO (1) (ビッグコミックス)PLUTO(1~8)/浦沢 直樹

B

 

 

 

原作未読。

浦沢さんの評価の高さも頷けるよくできた作品だと思う。

その場を盛り上げつつ先への期待感を煽りどんどん没入させてくれるストーリー。絵も見やすさを保ちつつ細かい所まで描かれており、作品世界を遺憾なく表現している。アトムらしさを残しつつ別のキャラクターへと変化させるセンスはさすがの一言。

ただ、ミステリーというよりサスペンスで謎への回答に対する満足度は低め。解決されない伏線もある。

そのため中途のうまさもあってらすとはやや物足りない感じもある。

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論理少女(1) (シリウスコミックス)論理少女(1~5)/つじ要

B

 

 

ほどよい難易度の問題は考えていて単純に楽しく、騙し合いでいつき達の激戦を見せられた後の出題に“よし私も”という気分にさせられる。…前半までは。

後半はネタ切れのせいか見た瞬間に放棄したくなるような計算問題や知識が必要な「「パズル」じゃなくて「クイズ」」(皮肉なことに3巻P152で同じ指摘がされている)が多くなる。

読みやすいライトギャグ+頭の体操という組み合わせでなかなかおもしろく、目隠しルービックキューブに1379集めとユニークなゲームも良かっただけに惜しい。

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